2017年2月28日火曜日

IBTの話(82)新社長と日経

いよいよ2月も終わろうとしている。実は、この2月からIBTに新社長が就任された。「社長」という語彙は、日本語学校であるIBTに、なかなかそぐわないが、マレーシアには学校法人という概念がないそうで、IBTもひとつの私企業なのである。私が4月に渡馬した時には既に前社長は病気療養中で結局退任の時にご挨拶を聞かせていただいただけだった。以来、空席のままだったのだが、2月初頭より新社長が就任されたのである。日本とマレーシアの地で、某有名企業で管理職をされていたビジネスマンの方である。50を過ぎると男は自分の顔に責任を持たねばならない。その人柄がどうしても顔の相に表れてくるという。一目見て、私は信頼できる方だと確信した次第。

新社長は、頻繁に職員室にも顔を出されて、雑談をしていかれる。私と話していて、日本経済新聞をIBTでとることになってしまった。ビジネスマンだった新社長も当然、日経の愛読者で、やはり電子版ではなく、ペーパーの新聞でなければ、と共鳴しあったのだった。ちょっとした小さい記事や広告からも、様々な情報が読み取れるのが日経の良さであることを確認し合ったのだ。その翌日から、昼過ぎに私の机上に日経が置いてあることが多くなった。まだ契約していないはずなのに、訝しがっているとどうやら日本人会でポケットマネーで購入され、読んだ後私に回していただいているようだった。ありがたい話である。

昨日など、ジェフリー・サックスのオピニオン記事が載っていたりして、大いに嬉しかった次第。やはり、日経はペーパーで読みたい。(こちらで手に入るのはアジア版だが、ほぼ日本のものと変わらない。当然日本よりはるかに高価である。)義を重んじるタイプの私は、いつしか社長の好意になんらかの成果で答えなければならない、と感じてしまうのだった。

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