2017年2月5日日曜日

英 ブックメーカー掛け率変更?

http://www.slj.com/2014/01/reviews
/presidents-day
-books-for-celebration-and-study/
アメリカ合衆国の政治システムは、行政権の握る強い権力をいかに抑えてくかという命題の元につくられている。ジェファーソンをはじめとす合衆国建国父祖たちの英知の結晶である。その最たるものが強力な三権分立のシステムである。

シアトルのワシントン州連邦地裁が、イスラム7ヶ国の入国禁止の大統領令の一時停止を命令した。州司法長官の提訴を受けて裁判が決着するまで、アメリカ政府の行政機関はそれにしたがっている。さすがにザ・法治国家・アメリカ。大したシステムだと思う。

これに対し、当の大統領は、例のごとくツイッターで、この判事(同じ共和党のブッシュ大統領時に指名された人物)を「この、いわゆる判事の意見は本質的にわが国から法執行を奪うもので、ばかげており、覆されるだろう!」と投稿した。これまで、歴代大統領が、裁判の判決を批判したことはあっても、判事に対する個人攻撃は前代未聞らしい。
http://www.afpbb.com/articles/-/3116691

…司法権の独立ということを、”神によって選ばれた大統領”(2月3日付ブログ:「佐藤優 トランプと詩編133」参照)は知らないのかもしれない。さすがに、共和党の議員からも、この発言は擁護できないようだ。法治国家の政治家としての資質を疑われるに違いない。

一方、ロイターのWEB記事によると、イギリスのブックメーカーで、1年以内にトランプ大統領が失脚するか否か(4対1の掛け率)、あるいはと最初の任期中に弾劾されるか辞職する(掛け率は11対10…すごいな。)いう賭を始めているらしい。数百人が3500円ほど支払って失脚にかけているそうだ。
…この件で、さらに掛け率が変わるかもしれない。
http://jp.reuters.com/article/ladbrokes-idJPKBN15G3QG?feedType=RSS&feedName=oddlyEnoughNews

追記:先ほど、日本の高等裁判所にあたる連邦控訴裁判所も、司法省の訴えを却下したというニュースが流れた。さすが、法治国家である。

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