2017年2月18日土曜日

もしかしたら…オオゴトの予感

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こうして、マレーシアにいると日本の政局にどうしても疎くなる。相変わらず野党はあまりパッとしないようだ。特に民進党の批判は、首相とトランプとのゴルフの件にしても、スネ夫の名前を出しての批判の件にしても、国会審議としては、どうしても幼稚な感じがする。まるで床屋談義のようだ。そころが、17日の予算委員会で福島議員の指摘した大阪の小学校の件に関しては、なかなかするどい。あまり、日本の政治に関してはエントリーすることがないのだが、少し調べてみた。(マスメディアの情報が少ないので、リテラシーに注意しながら調べたが、現在の情報ではこういうところか、と思う。)

この小学校の問題は、伊丹空港の騒音問題で政府が買い上げていた国有地(2013年に近畿財務局公募していた時には、9億5600万円ほとの価格がついていた)を、結局この学校法人に貸し付け契約し、10年以内に購入するということになった。で、基礎工事をしてみると大量のごみが出てきて、それに8億円くらいかかるらしいということで、財務省が2016年に1億3400万円で売却したという話である。ちなみに、財務省の資料では地下埋蔵物は廃材及び生活ごみ。2013年4月土壌汚染対策法で市の資料では「鉛及びその化合物、ヒ素及びその化合物」が検出されているという。
http://topic-station.com/moritomogakuen-hiso/

この小学校は、「安倍晋三記念小学校」という名前で寄付を募ったり、(これには首相は今初めて聞いたと答弁した。校名にに関しては2007年時に聞いたが断ったと答弁した。)首相の妻が名誉校長になっていたり(これは承知していると答弁した。)、どう考えても首相と繋がりがあるということは明確である。さらに首相の答弁の中に「妻から学園の教育に対する教師の熱意がすばらしい。」と(聞いていると)いうのがあった。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/17/denied-abe-school_n_14829226.html

気になったので、この学校のことを調べてみた。教育理念は、教育勅語だという。そうか、やっぱりというのが私の感想だ。私は何度が述べているように、右でも左でもないが、教育勅語をその教育理念としているというのには違和感を感じる。実際、この学校法人は幼稚園や保育園を運営しているらしいが、運動会の園児の選手宣誓で「日本を悪者にする中国や韓国は心を改めて。安倍首相がんばれ。」と言わせていたり、ヘイト文書を保護者に配布するなどしているという情報がWEB上にある。
http://m-shiritaiblog.jp/9418.html

私は、日本国憲法にあるように、思想信条の自由は絶対的に保障されるべきだと思っている。たとえ、私学でも、こういう教育はダメだ、などという安易な感情的な意見は排するべきだと思う。ただ、世界的なナショナリズムの高揚と、真実を覆い隠す情報、強弁がまかり通るような風潮は、極めて危険だと思っている。マレーシアにいると、日本の公教育が、いかに思想信条の自由・信教の自由を守ろうとしているかがよく見える。だからこそ、反対に日本人のアイデンティティが希薄そうに見えるということも、である。だが、私は日本のそういう何事も受け入れる素地を持つことは極めて重要なことであるようにも思うのである。地球市民に必要な異文化理解の有用な素地となるからだ。

ところで、この問題、この学校法人と財務省、さらに首相やその関係者の徹底した調査と明確な説明を求めるべきだと思う。首相は答弁の中でこう述べた。「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める。」この言質をとった福島議員、なかなかやるではないか。民進党得意の尻すぼみにならないように、お願いしたいものだ。

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