2015年1月5日月曜日

毎日 ボコハラム、カメルーン侵攻

カメルーン空軍が所有するアルファジェット機
毎日新聞の朝刊に、ボコハラムがカメルーン領の5か所の町や村に侵攻したとの記事があった。これまで、ゲリラ戦を中心にしてきたボコハラムが、ここにきてイスラム国同様の国境を越えた拡大戦を開始したわけだ。カメルーン軍も、そこは抜かりなく精鋭部隊を国境に配置していたようで、空爆により撤退を余儀なくさせたということらしい。だが、ますます緊張が高まっている。

…ボコハラムは昨年末にも少年を誘拐したり、暴れまわっていたようである。これまでも、アフリカでは少年兵の悲劇が何度もあった。少年兵の使い方として、彼ら少年兵が前線の最先頭を行かされた可能性も高い。やるせない思いにかられるのは私だけではないだろう。

…ところで、外務省の資料で調べてみると、カメルーンの軍事予算は2007年度で$3億2400万である。1$=¥100換算では、324億円。GNIは世銀の2011年資料で$252億。資料の年度が違うので単純比較できないが、GNIの1%以上を軍事費に使っていることは間違いない。
空爆を行ったという報道から、カメルーン空軍を調べてみたら、少数ではあるが、旧型のジェット攻撃機も、戦闘ヘリももっている。維持費だけでもたいへんだ。もちろん兵士も志願制で12500名を養っている。

…持続可能な開発という観点からは、できるだけこういう支出は抑えたいところだ。カメルーンの軍事支出は、決して突出しているわけではないが、今回のボコハラムの侵攻は、大きな経済的痛手でもある。

…このところ、ずっと「高校生のためのアフリカ開発経済学テキストV.6.01」の執筆をしていたので、こんな感想を抱いたのだった。

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