2012年6月17日日曜日

大阪国際交流センターのチラシ

先日、大阪国際交流センターから私宛に封書が届いた。開けてみると、7月に開催されるサマースクールのチラシが入っていた。テレビでもおなじみの戦場カメラマン渡部陽一氏が講演するらしい。さっそく、教頭の許可を得て、1年生の普通科5クラスに教室掲示(体育科・武道科は土日は100%部活なので、行ける可能性がない。知らせてあげるだけ、行きたい者がいたらかわいそうであるからだ。)して、あとは生徒会と3年生の英語関係のコミュニケーション科目担当のY先生に託した。

ただ、このサマースクールの『未来を担うこどもたち、国際人になろう』というキャッチフレーズは、いただけない。小・中学生にも参加を呼び掛けていることを差し引いても、「国際人」というコトバ、もうそろそろ死語にしてもええんとちゃうか、と私は思うのだ。

前任校の後輩の口の悪いI先生によれば、『国際人』という英語はないそうだ。確かに英語がネイティブの人々は、世界のどこへいっても我が物顔である。わざわざ国際人などという概念をもつ必要もないことを、南アのゲストハウスのリビングルームで実感した。そこにいたのは、オーストラリア人、アメリカ人、ウェールス人。彼らは南アのTVを普通に見ている。当然TVは英語だし、まるで自国のようなものだ。「国際人」という語は、日本が作った”少し無理のある概念”のような気がする。

それなら、今や世界的に認知されている『地球市民』(Global citizen)の方がいい。せっかくのサマーセミナー、『地球市民』の意味も含めてキャッチフレーズにしてもらいたかったと思うのだ。大阪の国際交流の情報発信基地だからこそ…あえて苦言を呈したい。

http://www.ih-osaka.or.jp/news/20120530_2416/

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