2012年6月8日金曜日

「いろはす」の『みかん味』

最近、ミネラルウォーターを持参して授業をすることが多くなった。私の授業は50分間しゃべりっぱなしなので、喉が痛くなるのだ。教頭先生の許可も得て、生徒にもあらかじめ了承してもらっている。(生徒はちょっと心配してくれたりしている。ありがたい話だ。)このところ、ローソンで売っている「いろはす」の『みかん味』を買い求めることが多い。普通の透明なミネラルウォーターなのだが、微妙に”みかん味”が美味しい。(一度『りんご味』を買ったが、やっぱりみかん味の方が私は好きだ。)

今日も全4時間、全精力を費やして授業をした。3年の世界史B3時間と現代社会で自分のクラス1時間。世界史Bのほうは、3クラスとも進度が揃っていて、ピューリタン革命。クロムウェルの話だ。クロムウェルは、議会派の中で頭角を現して、結局議会派を勝利に導いた。1時間目がちょうど団活動で我がクラスと同じ5組だったこともあって、結局社会はサバイバルゲーム、責任感が強いものが勝ち残るという話、士気を高めるという話、それとクロムウェルが穏健派の長老連中を追いだして国王を処刑した話から、結局自分と意見の異なる味方を抱え込めなかった故に、人物としては一流とは言えないのではないかという話をした。まあ歴史から学ぶ人間学である。団活動に活かしてほしいリーダー論である。

クロムウェルは、その後アイルランドに侵略していく。その結果アイルランドは、人口が半減し、イギリスの植民地化していくのだが、そのピューリタン的なえげつなさから、あまり評判が良くない。
ちょっと横道にそれる話もした。第二次世界大戦でナチスドイツにイギリスが苦境に立たされていた頃、ケネディ大統領の父親が在英大使をしていたことがある。パパ・ケネディは、チャーチル首相の「アメリカも参戦して欲しい。イギリスを助けて欲しい。」との懇願を何度もけっている。これは、ケネディ家がアイルランド系であったからだという説が強い。そのルーツはクロムウェルに遡るわけだ。

現代社会(まあ事実上倫理だが…。)では、ユダヤ教の基本的な構図みたいな話や律法の内容を語っていた。救世主をヘブライ語でいうとメシアになるのだが、ギリシア語では?という設問を投げる。こういうクイズ形式は、うちのような元気なクラスでは一気に盛り上がる。最初みんなポカーンとしていたので、4つのマス目を黒板に書いた。「ヒント下さーい。」と言うので、3つ目のマスに「ス」と入れた。すると、クラス代表で野球部のT君が、「カリスマ!」と答えたのだった。大爆笑。「おいおい。」と2つ目のマスに「リ」と入れたら、「やっぱり、カリスマじゃないですかあ!」これまた大爆笑となった。もちろん正解は「キリスト」である。たまにこんな偶然の盛り上がりもあったりする。こういう時、ニコニコしながら、「ごめん」と言って、「いろはす『みかん味』」をゴクゴクと飲むのである。(笑)

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