2012年6月2日土曜日

ハルマゲ丼

授業プリントから「創世記3・ノアの箱舟」
現代社会の授業では、一神教をやりはじめている。旧約聖書・創世記の解説からである。生徒には、異文化理解の重要性を語りつつ、度々脱線しながら進めている。このところ、こう言う質問が多い。「…英語でもらおうか。」と、アブラハムの名前を書いた後で聞いたりする。スペルも書く。「?」という生徒の顔を見ながら、頭文字のAを丸で囲んだりしてヒントを出す。「エイブラハム!」という声が上がる。「正解。」「では、エイブラハム…とくれば有名人は?」「背が高い。」(これではわからんわな。)「髭が濃い。」(これでもわからんわな。)「アメリカ人」「暗殺された」「南北戦争」このあたりで、リンカーンが出てくる。(笑)イサクも同様である。英語で「Then,an apple fell.」そう、ニュートン。アイザック・ニュートン。生徒には、私のクイズ大会、なかなか好評である。中間考査を終えて、私がこういう風に教えたのが試験に出るとわかったらしい。プリントにコリコリとメモっている。(笑)

さて、授業での話としては前後するのだが、ノアの箱舟を教えて『終末』を語る。「…英語でもらおうか。」生徒は全く想像がつかない。「この前、テレビで映画やってぞう。」と言いながら、5つの箱を書いて、最後に「ン」を書く。すると、TVを見ていた生徒がいて、「あ、アルマゲドン!」とだいたい答えてくれる。そう。ヘブライ語では「ハルマゲドンという。」そうだ、この前オウム真理教の特集をNHKでやっていた。というわけで、「ところでオウム真理教って知ってるか?」と聞くと、地下鉄サリン事件時、生まれてないはずなのだが、「サリンをまいたんですよね。」と知っている。「麻原ショーコーでしょ。」と案外詳しい。「じゃあ、そのオウムが食堂を経営していて、こんなメニューがあったそうだ。」と言って、黒板に『ハルマゲ丼』と書いた。半数くらいが大爆笑した。残りの生徒はピンとこなかったらしい。まあ、ええか。(笑)

WEBで調べたら、食堂は「うまかろう安かろう亭」という名のラーメン屋だった。ハルマゲ丼は春巻き丼だったらしい。まあ、ブラックユーモアの極みのようなネーミングだと、今でも思う。

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