2012年1月20日金曜日

西岸良平に「シェー」

明日から、「三丁目の夕日」オールディーズが封切されるそうで、このところTVでも前作・前々作をやっているのだとか。今日、帰宅後糖尿病の薬をもらいに枚方市駅近くの病院に行く途中、FMラジオでそんな話題が出ていた。新作は、昭和39年という舞台設定らしい。昭和39年といえば、私は小学校1年生である。東京オリンピックの年だ。カラー放送が開始され、隣の家にカラーテレビが入った年でもある。(我が家は経済的に豊かでなかったので、遅れること4年かかった。笑)

さて、FMのDJのお姉さんが言っていたのだが、新作映画では薬師丸ひろこが、「シェー」をやるらしい。「シェー」というのは、赤塚不二雄の「おそ松くん」に出てくるイヤミというキャラクターのギャグである。ものすごく説明が難しいが、イヤミが驚いた時に「シェー」と声を発し、独特のポーズをとるのである。これは、無茶苦茶流行した。東宝の怪獣映画で、ゴジラまで「シェー」をしたくらいだ。FMを聞いてなつかしく思い、画像検索したら、当時の少年サンデーが出てきた。これは、正月の合併号だと思う。買った記憶がある。よくよく見ると、「おそ松くん」の他に、横山光輝の「伊賀の影丸」とか、手塚治虫の「W3(ワンダースリーと読む)」とか、藤子不二雄の「おばけのQ太郎」とか、白戸三平の「カムイ外伝」とかの文字が並んでいる。懐かしい。と、言うより懐かしすぎる。(画像の右上、日の丸の下に描かれているのがイヤミで、シェーをしている。)

ところで、三丁目の夕日というのは、ビッグコミック・オリジナルに連載されていた西岸良平の漫画である。実は私は古くからのファンであった。小学校時代の終わりには、少年サンデーも少年マガジンも卒業したが、大学時代には、漫画好きが復活し、ビッグコミックもオリジナルも毎回買って読んでいた。西岸良平の画には独特のあたたかさがあって好きだったのだが、いつまにかビッグコミックもオリジナルも買わなくなった。
左の画像は、その三丁目の夕日の最も古いコミック本で、プロフェッショナル列伝という内容。大工や花火師など凄いプロフェッショナルが登場するのだが、この後、鈴木オートを取り巻く、駄菓子屋の売れない作家の茶川さんとかの話に変わっていくのである。これが出世作になった。この他、西岸良平は、SFっぽいものも描いている。(画のタッチはほのぼのとしているが、内容は案外シリアスなのも多い。)こうして映画になり、大ヒットするなんて、当時の私には思いもよらなかった。そのことに私は、「シェー」である。

2 件のコメント:

  1. お邪魔します、検索経由で来ました。

     僅かですが、
    >東映の怪獣映画で、ゴジラまで
     情報取捨選択すら可能な現在でさえ、東宝と東映の識別くらいはして頂きたいと思います。

     ゴジラ=東宝
     戦隊シリーズ・仮面ライダー他=東映
     ウルトラシリーズ=円谷・松竹
     ガメラ=大映→角川大映

     他にもありますが、これにて。

     失礼しました。

    返信削除
  2. MT-Xさんへ。ほんまや。間違ってました。東宝です。訂正しておきます。

    返信削除