2011年11月21日月曜日

アンゴラのポルトガル支援?

アンゴラの首相が、宗主国だったポルトガルに対して支援する用意があることを表明したらしい。EUの中で、ギリシャ、イタリア、スペインと、それぞれ財政悪化が問題視されている。その次はポルトガルだと思われている中で、アフリカでも成長率の高い産油国アンゴラが支援を表明したわけだ。首相いわく「アンゴラは両国の利点と利益のために、この危機に直面しているポルトガルへの支援可能である。」

私は、アフリカの宗主国の中でも、ポルトガルは極めて悪徳だと思っている。ポルトガルは、英仏などと比べて、植民地を長らく手放さなかった。各地で独立戦争を戦い、国際的非難を受け1974年のカーネーション革命で、反独立戦争を放棄し、一気に本国に自国民を退避させた。以後、各植民地は大混乱に陥る。

http://www.africa-news.jp/news_pI5hcY2KS.html?right

アンゴラもモザンビークもその後長らく内戦に苦しむことになる。これは冷戦の影響も大きい。歴史にIFはないが、もしアフリカの年と呼ばれた1960年頃に独立していれば、莫大な地雷による悲劇(アンゴラ)や少年兵の悲劇(モザンビーク)は回避できたかもしれない。

そのアンゴラが、宗主国を救おうとしている。素晴らしい話ではあるが、正直、私は不思議な思いがする。アフリカのこの鷹揚さはどうだ。
モザンビークも、ガス田が見つかったり、沿岸部での工業化が進み発展が著しい。もしかすると同調するかもしれない。因縁を超えての支援。それもつい先日まで最貧国であったアフリカの国が…。

0 件のコメント:

コメントを投稿