2011年11月22日火曜日

地球市民商社マンの仕事の流儀

昨夜のNHKで、「プロフェッショナル 仕事の流儀/不屈の課長 情熱を力に」を見て久々に感動した。レアアースやリチウムを扱う片野裕という大手商社マンの話である。商社マンというと、我々の世代は、エコノミックアニマルと日本人が呼ばれた高度経済成長の走狗のような印象がある。”なんとなく左翼”的な見方で申し訳ないが、世界中で、暴利を貪っているような印象があるのだ。その妙な印象が昨日のNHKの番組で払拭された。この片野と言う商社マン、日本経済の土台のため、日夜奮闘しているのだった。詳細は、NHKのHPで見ていただくとして、私の特に感じたところを述べたい。

レアアースである
それは、彼が新人の頃、インドネシアで石の採掘をして、日本の料亭などで売ると言う仕事をしていた時のことだ。採掘現場で、彼は裸足の子どもたちを見る。学校にも行けない彼らの貧しさに、自分がやっていることを重ね合わせ、ただ儲けることだけを考えていた自分を恥じるのだ。商社マンとしての仕事に嫌気がさしてしまう。悶々とした日々の中で、自分に何ができるのかを自問自答していく。結局、自分は商社マンとして、がむしゃらに働くことで、彼らの生活を変えることができるかもしれないと考えるようになる。日本中に、インドネシアの石を売り込み、販売量を増やした。すると、少年たちは、やがて靴を履けるようになり、さらに学校にも行けるようになったのだ。一サラリーマンでも、がむしゃらに頑張れば、何かを変えることができるという事実が、彼の過酷な日々の戦いを支えていたのだった。

彼が行き詰った時、いつも裸足のインドネシアの少年たちの写真を見るのだそうだ。

彼もまた、”日本の”商社マンというスタンスを持ちながら、同時に”地球市民”のスタンスを持っていた。そのことが、私を感動させたのだと思う。

24日(木)の深夜、日付けが変わって25日(金)午前0:15~再放送する予定。もし、読者でご覧になっていない方は是非。

3 件のコメント:

  1. 毎日の情報提供(コメント、図表、写真)ありがとうございます。もし差し支えないようでしたら、スマートフォンで見やすいように設定して頂けますか? 簡単に設定できます。

    設定 → メールとモバイル に行き、 モバイルテンプレートを表示する を「はい」に設定。

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  2. Miyaさん、お久しぶりです。先日のモザンビークの記事も読ませていただきました。私はスマートフォンを持っていないので気にもかけていませんでした。さきほど設定完了しました。もし不具合があればまたコメント下さい。

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  3. 設定ありがとうございました。

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