著者のフランス語の文学的な細かな表現までの習得の苦労話が、かなりの量、まず書かれている。すなわち、外国語の習得の難しさをいやというほど体感した著者が、西洋哲学を取り入れた日本思想に切り込んでいく内容で、AIの登場をも視野に入れた、なかなか興味深い本である。
ここで批評されるのは、西周、福沢諭吉、中江兆民、西田幾多郎、和辻哲郎などの日本思想におけるビッグネームである。日本人には西洋哲学はわからないという壮大な仮説のもとに展開されていく。倫理の教師としては、興味津々である。ボチボチと書評をエントリーしようと考えている。
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