2011年11月7日月曜日

ギリシアのガバナンスに想う

日本経済新聞を今朝も読んでいた。ギリシアと言う国は、EUの一員とは思えない国なんだと感じるのは私だけではないだろう。脱税王国なのだ。プールのある大豪邸に住む金持ちも脱税し放題らしい。プール設置には固定資産税がかかるらしいが、航空機で調査したところ10%くらいしか納税していないkとが判明したとか。プロテスタントの多い国からしたら、信じられない事実だろう。笑えるのは、ポルシェの1人当たり所有率でトップなのは、ギリシアらしい。

放漫財政だけではない。ガバナンスも国民の経済意識も凄いのだ。タクシー運転手の話が載っていた。莫大な資金を捻出してタクシー運転手となった。それが、一気に少ない資金で参入できることに断固反対している。既得権の意識も凄い。これにデモやストが盛んとくれば、独・仏もヤレヤレである。なんとか、与野党合意、連立内閣の樹立で、EUの支援を受けるようだが、国民投票云々の一連の騒動で、莫大なマネーが消えていったはずだ。

投資マネーの一部は、我々の年金や生命保険なども入っているはず。決して投資家だけが損をしているわけではない。経済のダイナミズムという面から見れば、こういう金融市場は全くの悪ではない。しかし、グローバリゼーションによる市場動向は、実にアナーキーだ。

ギリシアは、民主政、衆愚政治の世界的先駆者でもあるが、個人の利益よりポリス優先の伝統もある国だ。今、世界が求めているのは、個人の利益を優先しないライフスタイルであり、スタンスではないか。それは、地球市民という賢人思想だと私は急に人文的に論じてしまうのだった。

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