2011年11月28日月曜日

叢裏鳴虫Ⅵ

今日のブログとは関係なしの昨日の航空ショーからF4
歓喜の航空ショーのブログを書き終えたら、一気に「暗黒の日曜日」になってしまった。今はまだ、大阪市長ではないので、ハシズムを批判するのは自由だと思うので、書かせてもらうと、今回の大阪の教育を破壊するW選挙結果に絶望しているところだ。(ちなみに私たち夫婦は期日前投票を済まして岐阜に行った。)

今日学校へ行くと、他の先生方もみんな一様に嘆いていた。あーあ。TVでは、顔も見たくない、声も聞きたくないハシズムのオンパレードである。すぐミュート(消音)しなければならず、結局TVを消すことになる。新聞を読んでいると、モーニングで読んだ日経の社説には、都構想が争点になったわけで、批判の多い教育条例については慎重にということが書いてあった。毎日には、出口調査では、教育条例が4割賛成とあった。しかし、きっと『民意』という詭弁が使われるのだろう。あーあ。

おそらく、都構想で、なんか変わりそうだという、なんとなくブルーな気分がハジズムを勝たせたのだろう。民主党が、自民党の失態を受けて、いっぺんやらせてみようという気分で勝った時と同じだ。時代の閉塞感の産物、時代の病理かと思う。

民主党が政権を握って、「少なくとも県外」「2番じゃだめなんですか」といった無茶苦茶な素人政治になったことの二の舞になるのは明らかである。素人受けすることが政治ではない。面白ければいいというのが政治ではない。

やむにやまれぬ思いで、現場からの教育に関する政治的発言をしてきたが、これからは、この件に関しては筆を置こうと思う。私なりの分別である。

追記:whiteさんという読者から長文のコメントをいただいています。この件に関して私が筆を置くことに際し、自らの意見を見事にまとめていただいています。よろしければ併せてご覧ください。

3 件のコメント:

  1. 私は現在、某大学で地方自治を中心に政治学を学んでいる者です。そして先生が以前まで勤められていた高校の卒業生でもあります。
    実は以前よりブログは拝見させてもらっていたのですが、この教育基本条例案に関しては以後コメントを差し控えるということなので、最後に一言だけ書いておこうと思いコメントさせて頂きました。

    やはり現場の先生方はそのような声なのですね。
    確かに「二年連続D評価の教員の免職」や「三年連続定員割れの府立高校統廃合」というのは、かなり暴力的な措置に思えるかもしれません。
    しかし、これらの措置には、例えば教員の免職に関して言えば即刻の免職ではなく、指導研修などで復帰の機会を与えられた上のものでありますし、評価に関しても絶対評価への転換も検討されているそうです。
    また統廃合問題に関しても、条例案を隅から隅まで読んでいないので確証はありませんが、おそらく必要性が認められる学校(最近取り上げらている西成高校など)までが即刻統廃合のされるような制度設計であるとは私は思いません。それこそ府民が黙ってないのではないでしょうか。「教育基本条例案」は、何も既存の教育体制をとにかくぶっ壊そうというものではないと思うのです。

    何が言いたいのかと言うと、私は率直に、生徒に対して「悪影響」であったりまともな授業を行えないような先生には、申し訳ないですが退場してもらう必要があると思うのです。
    残念ながら自分の小中高時代を振り返ってみても、問題のある先生は少なからずいました。これらの先生にも家庭はあるかもしれませんが、教えられる立場である生徒の未来の方が大切だと私は考えます。「競争原理」とはごく少数の怠慢な教員に対する警告であり、生徒をその怠慢から保護するものと考えるのは都合が良すぎるのでしょうか。

    私は自分なりに熟考した上で維新に投票しました。
    私は先生の授業を直接受けたことはありませんが、評判は良く聞いていましたし、課外活動でもお世話になりました。
    先生のような素晴らしい教員の方々にとっては、腹が立つ内容かもしれませんし、私も正直複雑な気持ちではあります。
    しかし上記の理由に加え、毎年低迷している大阪府の学力に関する「数値」が今回の流れに拍車をかけたのかなとも思います。
    教育は「数値」では測れませんが、「数値」無しで語ることも残念ながら出来ないのかもしれません。

    もっとも「何となく」の気持ちで維新に投票した人もたくさんいたとは思います。しかしこういう「民意」があることもご理解頂けるとありがたいです。
    もっとも、仮に生徒やその親に媚を売るような教員が生き残るような制度であるなら私は大反対です。
    大変な長文失礼しました。
    少し政治を齧っただけの学生の戯言だと流して下さるとありがたいです・・。

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  2. コメント失礼します。
    先ほど大変な長文でコメントをさせて頂いたのですが、手違いで消えてしまったようです。教育基本条例案に関して書き込みをさせて頂いたのですが見れないですよね・・?

    手短に言うと、条例案にはやや暴力的な面もあるかとは思いますが、教員の免職に関しては対象者に対する研修があったり、絶対評価への転換もあり得るそうなので、ごく少数の怠慢な先生から生徒を保護するという意味で利点はないでしょうか?という旨です。

    あと、読者登録させて頂きました。宜しくお願いします。

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  3. whiteさんへ。ちょっとコメントが長かったようで、スパムという扱いになっていました。先ほどスパムを解除しました。地方自治を学ぶwhiteさんの言わんとすることよく理解しました。ただ、政治が教育に介入することは絶対に間違っていると思います。政治状況が変わるたびに教育現場が混乱することは、長期的な視点から絶対あってはならないことです。なにより、これから教師を目指す若い人が益々減少するだろうことに、あと教師生活10年を切った私としては大きな危惧を感じています。
    ともかくも、素晴らしい名文のコメントでした。ホント嬉しく思います。この件では筆を置きますが、面白いエントリーがあれば、どんどんコメントしてください。待っています。

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