2010年10月11日月曜日

Severn Suzuki を課題に使う

 修学旅行中、私は授業に大きな穴をあけることになる。日本史Bは、本来が受験教科なので、自習教材が豊富だ。問題は、現代社会と地理Aだった。悩んだあげく、今回は、3年生(現社)も1年生(地理)も同じ課題をかすことにした。リオの環境サミットで、カナダの日系の少女、セヴァン・スズキが世界の指導者相手に、堂々とスピーチをやってのけた事がある。それを訳し、自分の意見をまとめることである。最初だけ引用してみたい。

Severn Suzuki
Address to the Plenary Session, Earth Summit, Rio Centro, Brazil, 1992
Hello, I’m Severn Suzuki speaking for E.C.O.-The Environmental Children’s organization.We are a group of twelve and thirteen-year-olds from Canada trying to make a difference: Vanessa Suttie, Morgan Geisler, Michelle Quigg and me. We raised all the money ourselves to come six thousand miles to tell you adults you must change your ways. Coming here today. I have no hidden agenda. I am fighting for my future.Losing my future is not like losing an election or a few points on the stock market, I am here to speak for all generation to come.

 このスピーチ、だいたいA4で、2枚分ある。私の課題は、”英語科の課題”ではないので、重要な部分だけ和訳し、引用するように課題を課した。 無茶なようだが、2時間分の課題なので、まあ3年生にとっては受験の小手試し、1年生にとっては、ちょいと引いても、やれる課題だと思っている。
 なにより、重要なのは、現代社会でも地理Aでも、私が中国から帰国後、アフリカ開発経済学をやろうと考えているので、この課題は、そのプレリュードであることである。セヴァン・スズキのスピーチでは、”環境”の問題が主に問われている。

 1992年…あれから、内容はともかくも、”環境”や”エコ”という言葉は、「人権」と同じように、教育の現場で『普遍』として扱われ、これにマスコミが合体し、「人権」の時よりもはるかに早いスピードで『普遍化』していった、と私は考えている。環境問題は、ESDの重要課題の1つである。それに触れてから開発経済学の世界にいざなうのも悪くない。

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