2010年10月26日火曜日

河内音頭 IN 月壇中学

 中国修学旅行シリーズ、一応の最終回。今日は月壇中学との交流について書こうと思う。月壇中学は北京で唯一日本語を第一外国語としている学校である。<右の画像はその正門。電光掲示板に熱烈歓迎と本校名が表示されている。>本校以外にも多くの日本の高校と交流関係にある。ただ、本校はその中でもここ5年連続して訪問し、かなり重要な交流校と認知されていると私は思っている。前回も校長が交流式典に出席されたし、今回も所用を終え、交流式典には間に合わなかったが、その後はずっと本校校長と懇談されていた。月壇中学の校長は、どっちかというと北京市のえらい方で、実務は副校長に任せておられるので、2年連続校長と懇談できたとうことは、本校に対してそれなりの重視の表れなのである。(この辺、社会主義国の役職の序列云々を重視するマスコミ報道みたいだが…。)この月壇中学は、かなり優秀な学校で、北京大学をはじめ、素晴らしい進学実績を誇っている。日本留学でも、東大、名大、筑波大、早大、慶大など錚々たる大学名が並ぶ。
 とはいえ、交流は交流である。進学実績なんか関係ない。日本語はできるが、シャイな生徒諸君が多い。今回は、式典で本校生徒が”3人丸暗記同時中国語スピーチ”を披露した。監修のK老師が、太鼓判を押したメンバーだ。月壇中学の先生方も非常に誉めておられた。さらに、本校生のアトラクションは、「河内音頭」だった。全員が浴衣に着替えての本格的なものである。最初見ているだけだった月壇中学の生徒(写真ではスカイブルーの体操服を着ている)に、担任のT先生が声をかけ(日本語だ。しかし彼らは日本語が堪能である。)、徐々に輪に入っていく。いい交流だった。その後、校舎見学、教室での懇談、さらに少し暗くなった運動場で、レクレーションを楽しんだ。交通事情もあって若干延着した我々を、時間オーバーして精一杯もてなしてくれたのだった。
 実は、現地ガイドの王さんが、月壇中学の卒業生で、毎回細かいところまで面倒を見てくれる。今回も、彼の念密な打ち合わせのもと、無事に交流が出来たのであった。ありがたいことである。本校生徒、そして月壇の生徒たちの満足げな顔を見ていると、マスコミ上の様々な日中の問題はふっとぶのである。王さん・劉さんとともに、月壇中学の友人とも、地球市民的つながりを結んでくれたら、私はこの修学旅行の意味がさらに深まると考えている。

追記1:今日は多くの生徒に「カラダ、大丈夫ですかぁ?」と聞かれた。かなり心配をかけたようである。授業では、それを払拭すべく汗をかいて熱血の講義をしたのだった。現社では、アマルティア=セン、倫理ではキルケゴールとヤスパース。久しぶりの渾身の授業であった。追記2:higashi101さん、読者登録ありがとうございます。コメントもお願いしますね。

2 件のコメント:

  1. 月壇中学との交流懐かしいです。
    私の時も、小泉元首相が靖国神社を参拝した数週間後の修学旅行で、
    日中関係は良好とは言えませんでした。

    それでも、日本語を流暢に話し、私たちに色々話しかけてくれる彼女たちとの交流をとても楽しむことが出来ました。
    私よりもはるかに多くの日本の文化(特に漫画やアニメ等のサブカルチャー)を知っており、ただただスゴイなぁと思っていました。

    彼女たちが皆で歌ってくれた朋友(周華健)という歌は、私が初めて聞いた中国語の曲でした。
    歌詞カードをもらって、帰国後ピンイン(中国語のふり仮名のようなもの)を解読しながら、
    曲を聞きながらあやふやにでも練習したものでした。
    とても懐かしいです。

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  2. yukimi君へ。君たちが月壇中学交流1期生だと思う。5年というのは意外に長い交流の歴史といえるよね。

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