2010年9月9日木曜日

中国修学旅行打ち合わせ


 今日は、放課後3時30分から5時まで、1時間半にわたって、管理職、担任、旅行社と国際交流部の私で中国修学旅行の打ち合わせを行う日であった。文化祭後に、第二回目の保護者同伴の説明会がある。その準備でもあるし、”しおり”(是すなわち日程や諸注意や持ち物など旅行の全て)の確認も行う。もちろん司会・進行は私である。今日の為に、そこそこ準備もし、ネゴも済ませてある。無事、勤務時間の10分前に終了した。今日論議になったことの一つに、生徒の人民元両替の方法と、お土産などの購入のルールづくりがあった。昨年度は、わりと厳しくて、北京最大の繁華街・王府井(ワンフーチン)での自由散策時と最終日の北京動物園、最後の最後の北京空港搭乗口近辺といったところだった。それ以外は”禁止”という感じだった。ちょっと厳しすぎるかなと私は思った。その前の年は、もっと自由だったらしい。で、今回はその中間くらいでいくことになった。
 
 とはいえ、私や私の国際交流・中国担当前任者でもあるO先生の共通認識は、「万里の長城では絶対買わせない!」というものだった。万里の長城の土産物屋は、まさに魑魅魍魎である。私が初めて北京に行った時の事である。ここでTシャツを10枚ほど買った。比較的安かったのである。MとLを選んで店員に渡したのだが、後で見ると、4LやSなどおよそ違うものばかり。まさに「やりやがった!」である。MとLは1枚ずつくらいしかなかった。大人の私でこれである。生徒などイチコロである。危険すぎるのが理由だ。

 昔、王府井で、私は路上販売のおっさんから、毛沢東のライターを10個1000円で買ったことがある。<今日の画像参照>最初、おっさんは、1個1000円といった。「アホか」と後ろを向くと、「2個1000円」「5個1000円」と下がっていく。購入金額はいっしょで、個数が増えるのが中国式である。結局、私は「20個1000円でどうや。」と言ったのだが、こんどはおっさんが立ち去ろうとした。この辺が難しい。おそらくこれが妥当な金額だと思うのだが、まあ20個もいらないので、結局10個1000円、いや1つまけさせて11個1000円で買ったのだった。このライター、ふたを開けると、東天紅という曲が流れる。前任校の工業高校で喫煙する先生に配ったら、あちこちでこの東天紅が流れ、あまりにうるさいということで校内使用禁止になった。(笑)

 中国のお土産で最悪だったのは、どこだったか忘れたが免税店を出たところに待ち構えていた路上販売のおっさんである。彼の商品はネクタイだった。「絹のネクタイ、1本1000円」から始まった。私はストライプのアイビー・ネクタイしかしない。お土産にネクタイを買う感性もないので無視した。私の後ろに同じ団体客の青年がいた。彼は母親孝行で共に中国旅行をしているような優しそうな青年だった。まさにネギを背負ったカモであった。無視すればいいのに、彼は「いらない。」と連呼している。ネクタイ男は「5本1000円」、「10本1000円」と呪文を繰り返し、最後に「20本1000円」と唱え、彼にそのネクタイの束をバスの中まで入って押し付けたのである。彼は、それを放り投げるべきであった。が、彼は財布に手を伸ばしたのである。私と妻は「あちゃー。」と顔を合わせた。1本50円のネクタイが20本…。凄い中国土産である。

 てなことを、生徒に伝えておいたうえで、自分の責任で十分注意して土産モノは買うように、と言うことに決まったのだった。こういう異文化体験も決して悪いことではないと私は思っている。 

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