2010年9月6日月曜日

エアー・ボツワナの不思議

 今日は1年生の地理Aで、アフリカの交通について語っていた。プリント教材の元ネタは大学受験用の地理Bのサブノートなのだが、そこには、アフリカで最も一般的に発達している交通は、航空交通であると書いてある。自動車交通や鉄道交通は一部(おそらく南アである)を除いて未発達。船舶交通も同様とある。たしかに、南アはほとんどカリフォルニアだといってよいほどハイウェイも発達しているし、元祖ブルートレインも走っている。しかし、ケニアの鉄道は走っていたとしてもナイロビとモンバサを1日1往復だし、ブルキナの線路は夢に終わっている。ケニアもブルキナも道路が舗装されていればいいほうで、ダートの道が多かった。ジンバブエはとりあえずアスファルトだった。しかしどこもメンテナンスが十分でないので、自動車交通が発達しているとはいえない。乗り合いバスなんかも、乗客が満杯になったら出発だし…。トラックがバス化している国々も多い。まあ、地理Bのサブノートは嘘はついていないと言えると思う。

 で、発達している”航空交通”である。アフリカの航空会社一覧のページを見てみた。ウィキペディアの『フラッグ・キャリア』のページにアフリカの主な航空会社が一覧になっている。なかなか面白い。私は、この中でケニア航空と南ア航空には乗ったことがある。<というわけで、今日の画像はケニア・エアーウェイズの雄姿である。>

 何といってもフラッグ・キャリアである。国内線のほかに国際線も運航しているので、大体がB-737クラスのジェット旅客機を所有している。最貧国に近いチャドやマラウイでさえもだ。ところが不思議な事実を見つけた。エアー・ボツワナは、ATR72と42のプロペラ機のみである。ボツワナといえば、先日のダイヤモンド鉱山のブログ(8月30日付)でも触れた、今や世界のダイヤモンド市場の中心となる国で、サブサハラ=アフリカでもガバナンスも良く、HDIも1人あたりのGDPも高い国なのである。だからこそ、反対に無駄使いはしないということなのだろう。国際線は、ヨハネスブルグ(南ア)とハラレ(ジンバブエ)のみ。実に面白いではないか。ボツワナに来たいのなら南ア経由で来いというわけだ。いいぞ、エアー・ボツワナ。<2枚目の画像はエアーボツワナの仏・伊製ターボロップ旅客機・ATR42>

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