2010年7月15日木曜日

松屋町で、打ち上げ花火


 本校の最寄駅は、地下鉄松屋町駅である。大阪では「まっちゃまち」と呼称する。玩具類の問屋が多いところである。3月はひな人形、5月は端午の節句にあわせて鯉のぼりや武者人形、それが終ると”花火”が、駅構内のディスプレイを飾る。<今日の画像は、そのうちのひとつ。是非拡大して見ていただきたい。この”飛び魚”という打ち上げ花火、いかほどで、またどんな花火なのか、どうも気になるのである。>

 今回の18日の合同仮想世界ゲームは、私にとって大きな「打ち上げ花火」である。私は、この5・6年間本校をユネスコスクール(旧名ユネスコ協同校)にしようと考え、行動してきた。O教育大付属高校I校舎のI先生の講演を聞き感銘を受けたからである。その時、国立・府立・私立の3校で、中国や韓国、フィリピンやタイと国際理解教育を推進するネットワークを作られていた。市立の本校が参加すればビンゴではないか。付き合いの深い、N女子大付属もユネスコスクールである。いつでも書類送るからねと言われて久しい。その後、大阪のユネスコスクール・ネットワークが、高校生国際会議というのを開催した。上記の4カ国に北欧の国も参加しての盛大なものであった。共に参加した本校生が言った言葉を忘れない。「先生、なぜ私たちは討論の場に参加できないの?」今回参加してくれる府立S高校は、すでに文部科学省に申請中で、会議のテーブルについていた。…私は、その時言葉を濁すしかなかった。

 私の本校での勤務もカウントダウンが始まっている。本校はついにユネスコスクールに手を挙げれなかったが、その本校を会場として、O教育大付属高校もN女子大付属も府立S高校も参加してもらい、仮想世界ゲームというアクティビティを行うのである。私は、感無量である。どんな困難や苦労があろうとも成し遂げておきたい。この意義を本当に解ってくれる人は極めて少ないだろうし、私の美学が過度な告知を抑えているので本校の歴史の片隅にも載らないと思う。
 でもそんなことはどうでもいい。私が本校に赴任してから、本格的に国際理解教育に目覚めて、成し遂げられなかったユネスコスクールの夢を違う形で1日だけ実現するのである。まさに打ち上げ花火なのだ。

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しております。気が付けば7月も半ばですね。
    もうすぐ、先生が準備に準備を重ねてきた、仮想世界ゲームの開催の日が近づいているのですね。
    とっても楽しそうですね。
    特に他校の生徒と共に、アクティビティを行うということにも意義があるものだと思います。
    南の中だけでは感じることができない、意見の違いや考え方の違いをも感じ取れるのではないでしょうか。
    先生のブログを拝見していると、私も高校生に戻って色々勉強し直したいと切に感じます。
    どうぞ、お体だけはお大事に。

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  2. yukimi君、コメントありがとう。この18日は、yukimi君をはじめ、多くの生徒諸君とJICA大阪の高校生セミナーに、ほぼ皆勤してきた積み重ねがあってこそです。改めてJICAセミナーに参加してくれた生徒諸君に感謝したいねぇ。結局のところ、残るのは、”ユネスコスクール”という名前ではなく、人なのだと思うなぁ。今回の参加生徒諸君にも、かけがえのない体験を積んでもらおうと思う。

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