2010年7月12日月曜日

南アフリカW杯に何するねん


マンデラ氏が決勝戦に顔をだしたらしい。開幕戦こそ、ひ孫が交通事故に合い欠席したが、とりあえず彼が競技場に姿を現すことで、我々はアフリカ開催の事実を実感し、喜びを感じることができる。

アフリカ初開催となるW杯も、ついにスペインの初優勝で幕を下ろした。ガーナのベスト8がせめてもの慰みであるが、その決勝戦の最中ウガンダで爆破テロが起こった。ソマリアのイスラム原理主義でアルカイダに忠節を誓っている組織の犯行だとニュースが伝えている。やりきれない話である。ウガンダがAU(アフリカ連合)としてソマリアに派兵していることへの制裁であるとか。W杯を楽しんでいる彼らに何の関係があるのか?爆破直後の写真<わざわざYAHOO/UKまで飛んで借用してきた。>を見ると、アフリカで見慣れたプラスチック製のイスが見える。きっと地ビールをやりながら、ワイワイやっていたのだろう。あまりに悲しすぎる。被害者もそうだが、きっと被疑者も貧困に耐えきれずイスラム原理主義にのめり込み、命をかけて犯行におよんだのだと私は思う。

貧困だからこそ、潜在能力を発揮する場が提供されないからこそ、また教育がなされないからこそ、テロは起こるのである。めでたきアフリカW杯の最終日に起こったこの事件、あまりに悲しすぎるではないか。

毎日新聞の今日の夕刊によると、マンデラを迎えた競技場には、ヨーロッパ人の姿ばかりで、アフリカ人は少なく、彼を迎えるにはあまりに盛り上がりに欠けたものだったらしい。実に気に入らない。(まあオランダ人にしたら、アパルトヘイトの何十%かは彼らの背中に十字架を負わせているから…。またスペイン人にしてみても南米の黒人たちへの贖罪は終わっていると思えないし…。)こういう過去を払拭できる最高の機会だったのではないか。

南アW杯は終わった。だが、この大会を開いた事実こそが、新生アフリカの新しいスタートラインとなって欲しいものだ。たとえどんな困難があろうとも…。私は応援するぞぉ。

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