2024年8月12日月曜日

追憶 アムトラックの旅

https://route66oudan.com/
YouTubeで、カナダ・トロントから日本に帰国する青年が、シカゴからロスまでアムトラックのコーチ(普通車)で旅する様子を見た。アメリカの鉄道は、長ーい貨物列車が中心で、旅客輸送は二の次である。貨物列車優先故、遅れも度々発生する。それを十分認識したうえで乗らなければならない。好感の持てる青年は、日本人らしく礼節と謙虚さをもって旅をしていた。特にあまり注目されないような田舎の様子も映し出されていて、なかなかいい内容だった。

https://www.youtube.com/watch?v=M4VbAK_l-RY

私はアムトラックに2度乗ったことがある。最初はニューヨークのペン・ステーションとワシントンDCのユニオンステーションの往復。二度目は、ロスのダウンタウンにあるユニオンステーションからサンディエゴまで。日本の鉄道旅行とは、だいぶ違うので面食らった。

まず、発車の合図がない。(笑)これはなかなか恐ろしい。完全自己責任の世界である。NYのペンステーションは、マディソン・スクエア・ガーデンの地下にある。長いトンネルでハドソン川の下を抜け、外に出ると、そこはもうNJ州である。さすがに”ガーデン・ステート”と呼ばれるだけあって園芸農業地帯を走る。途中の大きな街は、なんといってもPA州フィラデルフィア。といっても、家や工場が見え始めペイントの落書きが目立ってきたと思ったら、フィラデルフィアだった。今日見たYouTubeで青年が言っているように、田舎から急に街が出現するのである。(笑)

今回のYouTubeでは終点がロスのユニオンステーション(画像参照)だったが、私は、LAX(ロサンゼルス国際空港)から地下鉄を乗り継いで、ここからサンディエゴに向かった。発車合図どころか、そもそも何番線から出発するのかが、直前にならないとわからないのが、もっと恐ろしかった。結局、出発前に声をかけたサンディエゴに行くというおばさんの指示で走ることになった。(笑)悪いことばかりではなく、このアムトラックは、二階建てで、しかも太平洋岸をひた走る。極めて風光明媚であった。

今年の夏は、いろいろあって何処にも行っていない。久しぶりにアメリカの旅の感覚を思い出させてもらえたのであった。

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