2019年10月2日水曜日

蒼い石垣

伊方町といえば、細長い佐田岬半島に立ち並ぶ風車のイメージだったのだが、違う一面に我が夫婦は注目している。
引っ越ししてきて毎日、八幡浜市や大洲市へ買い物に出かけるついでに、いくつかの道の駅や施設に寄ってきた。その際、妻が手に入れ、「これは凄い」と感動したのが、「蒼い石垣」というパンフレットである。

佐田岬半島は平野が少ないので、石垣を築くことで傾斜地に平らな宅地や畑を作り、道を拓いてきたという歴史があるそうだ。強い風や海からの潮を防ぐためにも巨大な石塀が作られ畑や納屋を囲んできたそうだ。積み方もいろいろだし、佐田岬半島全体が、関東から九州にかけて続く三波川(さんぱがわ)帯と呼ばれる地質帯で、高い圧力を受けて出来た変成岩だけでできているらしい。最も多くみられるのが、俗にアオイシ(青石)と呼ばれる緑色片岩で、パンフレットには『佐田岬ブルー』と書かれている。

夫婦二人で、「へえー、面白いね。」と話していたのだが、私たちの教職員住宅の周りも、佐田岬ブルーだらけであることに気づいた。玄関を出ると、そこにあるのは佐田岬ブルーの石垣なのである。積み方にもいろいろあって、それぞれ趣がある。
この石垣は、教職員住宅から旧村地域につながる細い道を登った所にあるもの。それはそれは見事な石垣である。この地域を開拓した先人の苦労が偲ばれる。

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