2014年6月9日月曜日

明雄さんへの レクイエム

鉄腕DASH HPより
昨夜、鉄腕DASHを見ていて驚いた。番組の最後に”明雄さん”(86歳)が突然逝去されたという報が流れたのだ。明雄さんは、DASH村で、TOKIOの農業作業を指導していた”おじいちゃん”である。

鉄腕DASHという番組を、もうずいぶん長い間見続けている。TOKIOがまだ若々しく通勤電車と競争していた頃からだ。DASH村も、候補地探しの頃から見ている。TVらしからぬ凄い企画だと思っていた。それが、明雄さんの指導の下、どんどん荒地が開発され、男米をはじめ、様々な作物を育てていったのだ。地理を教える上でも、ずいぶんと勉強になる。地理を選択した生徒に必ず見るように指導していたくらいだ。

私はもちろん”明雄さん”にお会いしたこともない。TVの中でしか知らない。だがTVを超えて、親しみをずっと感じていた。私には、田舎がない。母は大阪生まれだし、父も神戸生まれで、祖父母とも早くに亡くなられた。だからこそかもしれないが、深層心理の中でDASH村のような田舎が欲しいと思っているのだと思う。明雄さんへの親しみは、そういう”田舎のじいちゃん”へのあこがれだったのかもしれない。

DASH村は、原発事故以後、浪江町にあることが発表された。今は村に当然入れない。あれだけ手塩にかけた村は死の村と化してしまった。浪江の人である”明雄さん”も避難を強いられた。だが、TOKIOとともに全国の農業を体験・紹介するコーナーで元気な姿を見せてくれていた。それが急に逝去されたのだ、という。

妻と私は、その逝去の報に一瞬固まった。そして涙したのだった。
ありがとう、明雄さん。安らかに。…明雄さんへのレクイエム。

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