2014年6月11日水曜日

剣道部の稽古を見に行く

一昨年度IH予選にて本校剣道部の写真
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放課後、少し時間があったので、久しぶりに剣道場を覗きに行ってきた。今週の土曜日の私の予定は、まず柔道部のIH男子団体戦を見に行って、その後弓道部のIH予選を見に行く予定だ。剣道部の団体戦もあるのだが、会場が岸和田だし、さすがに無理だ。朝の授業の時、剣道部主将のF君に、「応援に行けず申し訳ないなあ。」と話していたのだった。

個人戦はすでに先週行われ、IH出場はならなかったらしい。何と言っても、個人戦出場枠は一校たった2人である。本校では、その2人に入ること自体が至難である。それでも一昨年は、本校から大阪チャンピオンを生んだのだった。団体戦は5人。こちらの方が、今年は可能性があるそうだ。なんと言っても学校自体のレベルの総合的な力量がものをいうからだ。

応援に行けないのなら、せめて稽古を見に行こうと覗いたのだが、うまいこと本番さながらの試合形式の稽古が始まるところだった。顧問のK先生の横で見せてもらう。「ちょうどいい時に来ましたねえ。」とK先生。しまった。マイカメラを持ってくればよかったと思ったが、後の祭りだ。

先鋒は、昨年私が担任したK君である。普段はひょうきんで人気者なのだが、剣道着に身をつつむと、全然違う。すばやい動きで下級生と打ち合う姿は感激ものだ。ふと、赤の旗が上がった。審判も生徒だが、凛としている。何が起こったのかはわからないが、K君が一本取ったようだ。この辺が、剣道の難しさである。素人には何が何だかわからない。(笑)

「時間です。」試合が終わって、2人が、顧問のK先生の下に駆けつける。指導を受けるのだ。厳しい指摘がでる。ピーンと張り詰めた空気。指導後、K君は道場に入るときに私が脱いだ靴を、道場内の下駄箱にそっと置いてくれた。あれだけの試合の後、それに気づいて反応する。剣道の技だけでなく、生き方の全てを学んでいるのだなあと感銘を受けた。「ありがとう。すまんなあ。」とK君に言うと、面をつけたまま、「いいえ。」と一言。その短いやり取りの中に、今日見に来てくれた元担任への深い感謝が感じられた。嬉しいなあ。

その後、H君、F君、T君と、私がかわいがっている武道科の生徒が真剣に試合しているところを見せてもらった。どこがどう良いのか、悪いのかは全くわからないし、意外なところで旗が上がるのはいつもと一緒だ。だが、3年生にとってはこれまでの集大成の戦いが迫っている緊迫感がひしひしと伝わってきた。すがすがしい思いで、剣道場を後にしたのだった。一階の柔道場では、柔道部が寝技で汗をかいていた。グランドでは、野球部が背番号をかけて最後のレギュラー争いをしている。ラグビー部は泥まみれだし、陸上部もグランドを駆け回っていた。

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