2014年6月8日日曜日

毎日 タンザニアに放置自転車

自転車が送られるシーハ県はこういう風景らしい
もうかれこれ5日ほど前になるだろうか。茨木市の放置自転車がタンザニア・キリマンジャロ州シーハ県に送られることになったというニュースを毎日新聞で報道していた。JICAで研修に来ていた行政官が、茨木市で行政プログラムを研修している中で、この放置自転車を本国に送るアイデアを出し、本国の了承を得たものと思われる。

…昔、JICA大阪で、よくこういういうアフリカの行政官の研修をしていた。彼らは本国ではかなり高いポストについているエリートである。喫煙所やレストランで、タンザニアやウガンダだったらりすると、「ジャンボ、ハバリガニ~」などと片言のスワヒリ語を使い、高校生とともに談笑したものだ。(笑)普通なら、こういう交流ができないような人たちである。スーツ姿をビシッと決めている。JICAの研修旅行でケニアに行った時、こういう偉いお役人と会う機会が多かった。だからケニアでは、スーツ姿が我々の研修時におけるフツーの姿であった。(笑)

…ともあれ、その行政官は州の副知事だからできたのだと思う。なぜなら、その輸送費をタンザニアが負担して、500台を送ると書いてあったからだ。今は、だいぶマシになったかもしれないが、アフリカの関税は高い。また輸送費も船であったとしても500台ともなると、コンテナで何台になるのかなあなどと考える。決して安くはないと思われる。

「アフリカでは自転車は重要な移動手段だ。」というのは、本当だ。ケニアでもブルキナでもジンバブエでも、自転車は数多く見た。車やバイクが欲しいとみんな考えているが、まずは自転車をGETして商売を始める人々もいる。私をサヘルにガイドしてくれたオマーン氏も、若い頃は自転車ひとつで商売して、今の地位を築いたと言っていた。

茨木市の放置自転車は、これからもタンザニアに送られるのだと言う。オマーン氏のように、自転車1つから身を起こす若者が出てくるのではないか、私はそんな希望の光を感じて、この記事を読み終えたのだった。

http://mainichi.jp/select/news/20140603k0000e040172000c.html

追記:自転車が送られる、タンザニアのキリマンジャロ州・シーハ県について、画像はないかと調べていたら、キリマンジャロ登山のモシと、かのタンザニア社会主義の聖地アルーシャの中間にあるということがわかった。下記HPによると、2011年現在、苦学した女性の知事さんがいるらしい。象やライオン、暴漢の被害に悩む女子中学生のために女子寮建設に奔走しておられるようだ。(日本のODAで、すでに完成したようだ。下記参照。)寮に入れなかった女子中学生の通学にも自転車を使って欲しいと思ったのだった。もうひとつ、興味深かったのが、この女性知事さん、アングリカン(英国教会徒)だということ。タンザニアのキリスト教は、昔々の宗主国だったドイツの影響で、カトリックとルター派が多いのに、という話だった。なかなか面白いHPだった。勉強になった。

http://www.ocada.jp/article/siha.php
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ggp_m/h22/africa/tanzania/110301_03.html

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