2013年10月10日木曜日

水俣条約とイトムカ鉱業所

毎日新聞の夕刊一面にに『水俣条約採択』とあった。世界規模で水銀の使用や輸出入を制限することになるのだそうだ。国連環境計画(UNEP)が主導したものであるらしい。日本政府は、この条約を早期批准する予定だとのこと。

私はこの記事に接して、北海道のイトムカ鉱業所のことを思い出した。イトムカ鉱業所は、日本でも珍しい「水銀」のリサイクルを行っている場所。息子が小学生の時だから、20年以上前、大雪山系のまさに山の中にあるイトムカ鉱業所を訪問した。夏休みの自由研究をしなければならい息子を北海道に連れていくひとつの理由としたのだ。毎年のように夏休みに北海道に行っていたので、息子はかなり嫌がっていたのだった。(笑)自由研究にいいぞ、というわけだ。

蛍光灯や電池の山に、我が家族は驚いた。こんな山の中に…。水銀の比重は大きい。液体化しているモデルを持たせてもらい感激した。もちろん、その年の息子の自由研究は、なかなかのものになったのだった。

細々とリサイクルで生き延びてきたイトムカ鉱業所も、この水俣条約でどうなるのだろうか。水銀の廃棄事業でしぶとく生き残るのだろうか?まさに諸行無常を感じる次第である。
<イトムカ鉱業所のHP>
http://www.nomurakohsan.co.jp/business/itomuka.html

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