2013年10月8日火曜日

2014 アフリカの経済成長率

ロイターの「アフリカ・GDP成長率地図」
世銀が2014年度のサブサハラ=アフリカの経済成長率を5.3%と予想したらしい。前回の発表よりさらに0.2%アップしている。民間投資も公共投資も堅調だということだ。世界全体が2.3%だから二倍近い。アフリカは、今、世界で最も熱いわけだ。ただ、憂慮すべきこともあるらしい。一つは、商品相場の変化である。多くの国が輸出の5割以上を単一商品に頼っているということ。もう一つはFRB(アメリカ合衆国の連邦準備銀行)の量的金融緩和政策が、将来、縮小する可能性があり、そうなれば、アフリカ経済にとって大きなリスクとなるという。

単一商品に頼っているというのは、たとえばナイジェリアやアンゴラやガボンが「石油」の輸出で成長していることを指す。他の国でも鉱産資源によるものが多いからだ。これらの市場で大きな相場の変化があれば、脆弱なアフリカ経済は一気に冷え込む。また「量的金融緩和縮小」というのは、アメリカ経済の金融状況によっては、FRBが所有する当座預金額が縮小するということである。(デフレで)金利が低い場合、各国の中央銀行(アメリカではFRB)は、当座預金の額を買いオペ等で増やすことが多い。この当座預金に比例して市中銀行は融資を拡大することができる。つまり、マネーサプライを増やすことが可能なのだが、世銀は「縮小」の可能性があると分析している。つまり、アメリカからアフリカに流れている資金が減少する可能性は否定できない、と言っているわけだ。また世銀は、アフリカの人口爆発を抑え、健全な1人あたりのGDPアップへと向かうよう提言している。

とはいえ、アフリカの経済成長が今のところ、順調であるということは良いことである。

先日、日本史(近代史)の試験を作っていて、ふと改めて思ったのだが革命の実行と、開発ということを比べると、はるかに後者の方が難しい。歴史から学ぶということは、そういう実感のような気がする。このことについては、またいずれエントリーしたいと思っている。

<ロイターの記事>

0 件のコメント:

コメントを投稿