2013年5月1日水曜日

ナイロビの焼きそば

ナイロビの日本食レストラン『東京』
先日、横尾忠則現代美術館に行った後、妻の所望で元町の南京町へ行った。中華食材のきくらげを買いたいのだという。私も南京町は大好き。ところが、妻は韓国料理を食べようと言う。中華街で韓国料理とは…と思ったが、私はことさら文句は言わない。(笑)で、冷麺と韓国風ノリ巻と、チジミを注文したのだった。ここの店員さんというか調理人さんというか、たった1人の男性スタッフは、なかなかのイケメン(妻の談)で、しかもサービスもよかったのだった。わざわざ見送ってくれたりしてかなりの好印象の店だったのだ。(店の名前は忘れたけど、トルコのアイスクリーム屋のさらに二・三軒南だったと思う。)

ところで、そこの冷麺が、真っ黒な麺だったのだ。なかなか美味だったのだが、私は突然ナイロビの日本料理店を思い出したのだ。

JICAの教師研修で訪れたケニア初日。夕食はなんと豪勢な日本料理店だった。JICAの現地スタッフによると、外務省やJICA御用達の高級店。ただし、シェフは韓国の人らしい。宴も終わりの頃、メニューを見て、ある先生が追加で「焼きそば」を頼んだのだった。そして、お出ましになったのが、いわゆる黒い蕎麦を焼いたものだったのだ。「ゲッ。」大阪人軍団は口が悪い。当然「なんやねん、コレ。」となったのだった。食道楽の地から来た人間にとっては、食べれるようなシロモノではなかったのだった。アメリカはまだマシだが、エレサレムでも、とんでもない日本料理に出会った。しかし、このナイロビの焼きそばは”MOSTとんでもない日本料理”だったと私は思う。

口の悪い大阪人を代表して、私はこう論評したのだった。(実はこのレストラン、「東京」という名前である)「名前変えたほうがええなあ。最後に『城』を入れて三文字にした方がええで。」
…と、かなり辛辣に韓国人シェフの「非日本料理」を批判したのだった。その意味を理解した年配の大阪人・K先生が大笑いしたことをよく覚えている。

*最近の若い人々は、『京城』と書いてソウルと読むことが、まずない。帝国書院の地図帳でもカタカナ表記になっている。そのことを知らないと、全くわからない話である。…『東京城』では、今も、黒い蕎麦の焼きそばをだしているのだろうか。

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