2013年5月21日火曜日

日経 日清食品のケニア進出

ケニアのキッチンカー(HPより)
モーニングで日経を読んでいたら、先日のナイジェリアに進出するサンヨー食品の話に続いて、日清食品がケニアに進出する話が載っていた。WEBで調べてみると、ナイジェリアでは中国企業などによって即席めん市場がすでに形成されていたが、ケニアではその市場自体を作るところから始めた感じである。

もうひとつ面白いなと思ったのが、ナイロビのジョモ・ケニヤッタ大学と提携して、このOishiiプロジェクトを進めていることだ。人を育てながらの起業なのである。これは良い試みだ。しかもケニアは、その背後に東アフリカの経済圏が控えている。タンザニア、ウガンダだけでなく、ルワンダ、ブルンジもある。この地域の経済自由化も進んでいるので、将来性も高いわけだ。

Win-Winで、実に良いのではないか、と私は率直に思う。チキンラーメンをケニアの子どもたちは、どんな感じで食べたのだろう。私はジンバブエのハラレで中華料理屋を覗いたことがある。ヌードルとあったので、「おお、中華そば。」と喜んだのが、頼んで出てきたのは塩焼きそばだった。(笑)どうもアフリカでは「汁麺」は未知の料理だと思うのだ。OishiiプロジェクトのWEBページを見ていると、ケニアの子どもたちが「すする」ということができないとあった。そうだよなあ。だから麺も短くして販売するのだとか。…なるほど。何もかも暗中模索だよなあ。

ひとつ気になったことがある。主原料の小麦の話だ。ケニアはハイランド地方で、イギリス資本プランテーションが小麦を生産しているアフリカでは珍しい国だ。この小麦は、輸出用でケニアの貴重な外貨獲得の商品作物である。このプランテーションが妙なカタチで拡大されないことを祈る次第。どうも外国資本のプランテーションというと、良いイメージがないのだった。

<OishiiプロジェクトWEBページ>
http://www.nissinfoods-holdings.co.jp/csr/oishii/about/index.html

1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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