2013年5月19日日曜日

日本の選んだアフリカ15カ国

レソト大使館HPより
毎日新聞(19日朝刊)によると、18日、6月から始まるTICADⅤの前哨戦として、アフリカの資源産出国15カ国と閣僚級の会議を開き、JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)を通じて、5年間で2000億ドルの資金を支援する、資源開発と経済発展につながるインフラ整備を支援、アフリカの資源開発を支える人材を5年間で1000名育成する、鉱山開発周辺の環境保全のための制度整備や技術面での協力と周辺地域の社会保障を支援する、といった『資源開発促進イニシアチブ』を発表した。

その15カ国は、アンゴラ、ボツワナ、コンゴ(共和国)、コンゴ人民共和国、ガボン、レソト、マダガスカル、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、南アフリカ共和国、タンザニア、ザンビア、ジンバブエである。

この15カ国、微妙な趣がある。石油資源だけをとっても、中国がかなり食い込んでいる国(アンゴラなど)も一部含まれているが、治安に問題があるスーダンと南スーダンは入っていない。石油資源で日中全面対決というわけではなさそうだ。また石油大国ナイジェリアも含まれていない。EUに遠慮したのか、という様々な事情が見え隠れする。意外だったのは、レソト。南アに四方を囲まれた南アフリカのスイスという感じの国なのだが、ダイヤモンドが産出するらしい。日本が選んだ資源開発有望15カ国に入ったのだった。

タンザニア、モザンビーク、マダガスカル、ザンビア、ニジェールの5カ国は私のSDゲームのエントリー国である。ウガンダが入っていないのは意外だが、ケニアも含め資源と言うより全体的な支援で重要視しているのかもしれない。

こうなると、資源が無いとされる国は置いておかれるのだろうか。レンティア国家が続々誕生しているアフリカでは、さらなる格差が生まれていく。だが中央アフリカやチャドなど、ガバナンスが向上したら鉱産資源が新しく発見される可能性もある。鉱業における可採埋蔵量は時代ととも技術力の向上で変化してきたし、治安や自然条件も大きく左右する。要は採算である。安定陸塊のアフリカ大陸故、多くの国にまだまだチャンスがあるわけだ。

豊かになれるところから豊かになれ…か。うーむ。と、なんとなく腕組みしてしまう私であった。

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