2011年2月20日日曜日

ガーナのアコソンボダムの話

アコソンボダム
 ガーナの理数科教師・シニアボランティアの『教授』からメールが届きました。アコソンボ・ダムに行かれたそうです。いいなあ。我がセンター試験対応地理Bでは、ガーナとくれば、まず『アコソンボダム』と教えています。カカオは、コートジボアールが世界一なので、こう教えるのですが、もし私がガーナに行ったら、絶対行く場所の1つです。あとは、アクラの棺桶屋かな。(笑)

導水管と配電線
 『教授』のコメントを引用します。「完成当時は世界最大の面積をもつダムで、現在でも、世界最大級ダムであることはよく知られています。現在、ガーナの電力の60パーセントをまかなっています。また、近隣諸国にも売電していて、外貨収入にも貢献しています。初めはアルミ精錬に使う予定だった電力ですが、現在は、アルミ精錬工場は操業していなようです。昨年は雨が多く、11月には24日間も放水したとガイドが行っていました。ダムはロックフィルダムで土と岩で作っています。日本のダムと比べ、規模は小さく見えます。しかし、ダム湖の面積は非常に広く、写真では分かりませんが、グーグルマップで見ると非常に広いことが分かります。導水路は広くはありませんが、漁業者や漁網が入らないように何重にも防護柵があるようです。発電設備も大きくは見えません。
 導水管と送電網は、太い導水管と全国に送るための送電網が遠くに伸びているのが分かります。水車は古い物を飾ってありました。このダムの水は農業用水にも使われています。また、近隣諸国へ水の輸出も行われるようです。ガーナの発展にはこれからもこのダムは重要な役割を果たすと思います。」今日の画像は、『教授』から添付されてきたものです。

 意外だったのは、アルミ精錬が行われていないことでした。このアルミ精錬の停止については、リサーチしてみると、干ばつで一時的に凄い電力不足になったこと、オーストラリアやブラジルの広大なボーキサイトの発見が、ボーキサイトの供給過剰をもたらしたこと、ジャカイカや韓国のアルミナ(アルミの半製品)生産によって、アルミ精錬を行っていた外国企業が撤退を余儀なくされたということでした。http://www.worldlingo.com/ma/enwiki/ja/Manufacturing_in_Ghana

 いやあ、市販の地理Bの受験用ノートを、いつまでも信用してはいけないという見本のような話でです。諸行無常。諸法無我。どんどん世界は変化しているのでした。地理の教師は、常に最新情報を吸収して…勉強しなければ、ウソツキになってしまいます。

2 件のコメント:

  1. 教授からの情報でびっくりしたのは確かに私もアルミ精錬の件でした。^^

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  2.  地理の教師なら、絶対そーですよね。(笑)

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