2010年8月6日金曜日

8校合同仮想世界ゲームⅣ

 ところで、仮想世界ゲームの実施報告書はほぼ完成した。今日は自宅のプリンターで、参加生徒全員のふりかえりをスキャンしていた。PDFで保存するつもりがJPGになっていた。…まあいいか。実施報告書をまとめていて、思った事がある。今回の仮想世界ゲームの基本ポリシーは、初めて出会う他校生とプレイすることで、しがらみを断ち、個人として主体的に取り組んでもらうことであった。確かに、個人として動いていたようだ。ただ、農園主などが、かなり高値で食料チケットをバラバラで売っていたので、市場価格がなかなか安定しなかった。大学生なら、常識的に食料チケットより労働チケットの方が価格が高くなると判断するだろうが、それさえ危うかった。今回の8校の偏差値はかなり高いと言ってよいだろう。ただし、1年生・2年生も多く含まれているので、そのあたり”高校生”なのである。
 
 ”高校生”だから、もうすこしこのゲームの最大の良さだと私が思っている可塑性を減退させても、ESD的なベクトルを持たせるべきではないか。というのが、先日のU先生との討論の眼目である。私は昨日も箕面の温泉につかりながら、そのことをずっと考えていた。なにも、この大学生向けの社会心理学の葛藤を生むゲームを”高校生”がきちんとやりとげれなくともいいのである。”高校生”らしいゲームを新たに創造すべき段階に来ているのかもしれない。

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