2010年8月22日日曜日

唐突にディマクコンダを語る


 唐突だが、”ディマクコンダ”について書こうと思う。山田耕平氏という村落開発協力のJOCVが、マラウイで、エイズ撲滅のために作った曲である。かなりまえに、今はもうないブロードキャスターというニュース番組で紹介されて、その時見た私は衝撃を受けた。村落開発協力というJOCVのカテゴリーは、特にスキルを要求しないものである。山田耕平氏は、そんな中でエイズで次々亡くなる村人のために、自分は何をなすべきかを考え、現地語でエイズ撲滅のための歌を作ろうと考えた。それに他のJOCVが協力して生まれたのが、”ディマクコンダ(愛してるよ)”という歌であり、これがビデオ化されたのである。この曲、マラウイで、テレビ・ラジオで放映・放送され大ヒットした。ビデオの中には、エイズのカウンセリングセンターも登場する。おそらく、エイズ防止キャンペーンとしては、多大な効果を生んだと思われる。

 この山田耕平氏、私はお会いしたことがある。何年か前のJICA大阪の高校生セミナーにゲストとして呼んでもらうように強く要望したのである。何といっても元JOCVである。セミナーに来てくれて、講演をしてくれた。予想通りの気さくな好青年であった。記念撮影もした。本校にも呼びたかったが、結局、機会を逃してしまった。

 その年のワンワールド・フェスティバルだったか、生徒と大阪国際交流センターを回っていると、JICA大阪に来ているマラウイの研修員さんが登場した。ワンフェスの企画で、”研修員さんと話そう”というもので、派手なプラーカードをボランティアが持っていた。なんと、そのボランティア、本校のOGで元バレー部・元生徒会長・元体育の教育実習生のK君であった。(私が本校に赴任した時の3年生だから、某中学校国語科教諭のO君と同輩、理学療法士のリリ~君の1年先輩にあたる。)奇遇にお互いびっくりしたのだが…。私が、マラウイの女性に、例のサバイバル英語で挨拶した後、”ディマクコンダ”を口ずさんだら、研修員の女性はそれに合わせて踊りだし、私もそれに合わせたことがある。超・盛り上がってしまい、K君も同行していた現役生徒も「恥ずかしいからやめてください!!」と懇願したことがある。私は、この”ディマクコンダ”が、マラウイに完全に浸透していることを確認したのであった。

 ホントいい歌である。DVDでは、日本語の訳がついているので、DVD版がお勧めである。アフリカの話をする際、このDVDを生徒に見せる。何度見ても私は胸が熱くなるのである。さて、2学期、地理の1年生にまた見せようかな。

2 件のコメント:

  1. 調べて、さっそく注文しました。ドミニカ共和国のエイズ感染率は1.1%だそうです。決して低い数字ではありません。国際協力をする上でも、先輩JOCVの業績を知っておくことも必要だと思います。思わず踊りだすような歌=心に響くいい歌なんでしょうね。到着が楽しみです。

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  2. リリ~君、東京から帰って、仕事に励んでたね。この曲はええで。

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