2023年6月11日日曜日

LGBT法案は新しい「物語」か

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LGBT法案が来週にも衆議院を可決する見通しであるらしい。恐ろしく拙速である。私自身は、この法案に対してエポケーしている。様々な問題を含んでいる故である。保守派だけでなく、関係団体も疑義を出しているし、女性の反発も大きい。できれば今国会では審議未了廃案になってほしいと思っている。参議院も衆院のカーボンコピーという批判をかわすチャンスであると思うのだが…。もっとゆっくりと審議すべきだと思う。

フーコーのいう「物語」という語彙は実に的確に現代を照らしている。マスコミは本来なら民主主義を守る第三の権力なのだが、世論操作ばかりで信用ならない。いつのまにか正義が語られ「物語」が作られていく。あのコ話も、コのワ話も物語。SNSの発達は、それらを全て丸裸にしてしまう。この法案も拙速すぎる故に、きっと誰かがシナリオを書いた「物語」だという不信感を私は拭えない。

今回の物語は、誰がシナリオを書いているのだろうか。少なくとも一神教的伝統からは生まれない。旧約の「産めよ増えよ地に満ちよ」という創世記の神の言や、ソドムの話などから否定的な立場だといえる。まあ、ムスリムや(まともな)カトリック教徒、キリスト教原理主義からは出てこない。意外に非一神教世界では、LGBTの人々との融和関係にある。宇宙や自然との合一を解く故に対立を好まないからだと思われる。だが、融和世界ではあえて、法案化するとも思えない。結論などでそうもない話になる。昨日は、病院の定期診断に向かう車中で妻とそんな会話をしていたのだった。

この物語の最終話に、皇室典範の改正があるのではないかという批判もある。そんな大事が秘されているからの拙速であるならば、姑息も極まれリである。そういう輩は排除されてしかるべきだと思う。

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