2023年6月20日火曜日

島岡由美子氏のアフリカ

市立図書館で前述したハズレのドイツ本を返却したあと、大当たりの本を見つけた。昔々読んだ「我が志アフリカにあり」の中学生以上向け(実際は大人向けでもある)版の「アフリカからあなたに伝えたいことー革命児とともに生きる」(島岡由美子/かもがわ出版)である。通勤の帰路と往路で一気に読んでしまった。

2011年12月3日付と2012年4月1日付ブログで、島岡強氏のことに触れているが、まあたいがい規格外の人物である。著者の由美子氏は、強氏の奥さんである。

利尻島のユースホステルで知り合い、結婚に至る話や、強氏が八甲田山で遭難し、新生を得る話などは、まさに規格外である。この本は、実にオススメなので、あまりネタばらしはしたくないのだが、タンザニア・ザンジバルで由美子氏がひどいマラリアに罹る話を読んでいて、彼女も新生するのだが、思わず泣きそうになった。また、メビウス症候群の友人の娘がやってくる話でも大感動した。

この本に描かれる生のアフリカの姿は、私も少しだけれど体験したことだ。この本に出てくる、歩行が困難になった人の姿をブルキナファソで見た。著者が当初嫌がったアフリカの食事も手でいただいた。著者が、ザンジバルで体験し、憤り、苦しんだことはよく理解できるし、そういう生のアフリカの姿がここにある。ホント、オススメの1冊である。アフリカに学ぶことは多い。

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