2020年2月13日木曜日

東アフリカのバッタ被害

https://www.cnn.co.jp/world/35148479.html
世界が新型肺炎コロナウィルスの話題で騒然としている中、アフリカではサバクトビバッタの被害が拡大している。サバクトビバッタの被害と言うと、西アフリカが多いのだが、今回は東アフリカで、ケニア、ウガンダ、エチオピア、そして2日に非常事態宣言を出したソマリアが甚大な被害を受けている。

忸怩たる思いを感じながら、私はこう思う。このニュースは、おそらく世界的な関心を呼ばないだろう、と。
この蝗害(こうがい)による飢餓といった人的被害が出るのはもう少し時間がかかるだろうし、その被害の大小をコロナウィルスと比する必要すらないが、これから先どう推移していくかは全く予想できない。世界経済の現状はそんなに良くない。彼らアフリカの蝗害被害者への各国の国際協力がどれくらい行われるかが重要である。新型肺炎への初期対応のまずさが指摘されているが、この東アフリカ蝗害危機に際しても全く同様である。

以前読んだ「バッタを倒しにアフリカへ 」でサバクトビバッタの研究者前野氏は、今アフリカにいるのだろうか。氏のサバクトビバッタ防除技術の研究はすぐに結果がでるような簡単なものではないと推察できる。しかしこのような災害発生は氏にとっては、絶好の観察・実験のチャンスであるはずだ。日本人研究者がアフリカに貢献できる分野として私は氏に大いに注目している。

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