2016年2月26日金曜日

アフリカの風に吹かれてⅠ

今、何冊本を併読しているのだろう。よくわからなくなってきた。特に通勤時は入試の仕事で疲れで爆睡しているのでなかなか読書が進まない。今日は、そんな中の一冊を、読んでいて気になった箇所だけでもエントリーしようと思う。先日、ワンフェスのAMDAブースで購入した「アフリカの風に吹かれて~途上国支援の泣き笑いの日々」(藤沢伸子著/原書房:12年7月20日発行)である。スーダン、南スーダン、ザンビア、ジブチ、シエラレオネと体験談が続くのだが、やっとザンビアに突入したくらいである。

著者はオランダのハーグにあるISS(社会学大学院大学)で地域開発学を学んでいた。そこで知り合ったスーダン人のアフネッドが、メッカに巡礼した後再会した。その時の彼のセリフが凄い。「お前がイスラム教徒じゃないのが残念だな。」何故と聞くと、「この世の真理が分かっていないのと一緒だ。」と答えたらしい。…うーん、なるほど、こういう感覚をムスリムは持っているのだということを初めて本で読んだ。

著者は女性なので、意外なハナシも出てくる。「同じ(途上国支援の)仕事をしている独身女子がみんな、年齢とともに保守的になる。長らくアフリカで働いた人が、東南アジアの仕事に宗旨替えする。たしかにアジアの国々のほうが物価は安いし、食事も美味しく、比較的治安も良い。土地の文化も日本人に馴染みやすく人々の気性も穏やかだ。なによりも日本に近い。」…なるほど。私はアジアにはあまり属性を感じないので、そういうものかな、と思うのだが…。やっぱり男だからかなのかと思ったりする。

南スーダンのNGOのパーティーでケニア人女性のビクトリアの吐いたセリフも凄い。「欧米人が私たちアフリカ人に言うのは、いつも同じで、民主主義、ガバナンスの透明性、経済発展。でも彼らの私たちへの態度のどこが民主的だっていうのよ。彼らが押し付けてくるガバナンスのどこに透明性があるっていうの?経済発展なんて言いながら、私たちの資源をこれまで散々搾取してきたじゃないの。」海外からの途上国援助に潜む偽善性を感じながら仕事を続けている開発援助ワーカーは結構多い。とりわけ優秀な人材が多いケニア人のプライドからか、長年援助現場を渡り歩いたシニシズム(冷笑主義)か。…私は、ケニアでもブルキナでも、現地のワーカーと会った経験もあるけれど、大体JICAや日本のNGO絡みなので、もう少し穏やかな気がする。欧米と日本のスタンスは、同じ先進国でありながら少し違う気がするのだ。

南スーダン・ヌエールの人々の呪術の話。社会的に罪を犯した疑惑のある人が、有罪か無罪かを判断する際に黒魔術が使われることもある。まずその人物に一頭の牛の周りを裸で踊らせ、その後、牛の首をはねる。牛がその場で死ねば有罪、牛が即座に死なず走り出せば無罪と判断するそうだ。法律に則った裁判も一応あるようだが、人々の黒魔術への依存度は高いそうだ。…こういうハナシはやはり興味深い。…と、今日はここまで。そうそう、タイトルは、朝日新聞もボブ・ディランも関係はないようだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿