2015年12月26日土曜日

ベツレヘムの聖なる夜’15

http://echigo1978travel.seesaa.net/article/413008983.html
昨日だったと思うが、朝日新聞に、本来ならクリスマスで賑わう、イエス誕生の地ベツレヘムには、観光客がほとんどいないという記事が載っていた。

現在のテロが続くイスラエルの状況について最も信用できるのは「オリーブ山便り」であると私は思っている。「オリーブ山便り」によると、ギリシア正教やロシア正教のキリスト教の観光客がベツレヘムに来ていたようだ。ちなみに、正教会のクリスマスは1月7日だという。アラブ人にもキリスト教徒がいる。これは先年、ベツレヘムを訪れた時に知った。カトリックだけでなく、正教会の信徒もいて、彼らはイスラエル国籍をとって従軍している若者もいるらしい。一方で、パレスチナ=アラブのムスリムとキリスト教徒はうまく共存してきたらしい。同じパレスチナ人であるという意識が強く、クリスマスやラマダンの祝いの時は異教徒でありながら祝いに訪れ合うという。宗教対立だけが、今回のパレスチナ人による単独テロの理由ではなさそうだ。

生誕教会のミサには、アッバス議長が訪れている。アッバス議長は、極めてユダヤ史に詳しいインテリである。その政治姿勢も対立ではなく融和的である。しかし、今回の声明は少し違う。「ベツレヘムは18の違法なイスラエル人入植地に囲まれている。」として、人種差別の国、イスラエルが2国家案を破壊した、とイスラエルを非難。「イエスは全パレスチナのシンボルだ。パレスチナは、キリスト教が発症した地であることを誇りに思う。」と述べ、「ベツレヘムとエルサレムがキリスト教2000年の中で初めて分離されている。」「エルサレムを首都としないパレスチナ国家は有り得ない。」と述べた。

この100日間のテロで、イスラエル人の死者24人、重傷者24人。259人が負傷。治安部隊に射殺されたパレスチナ人は121人とされている。(12月24日現在)今回のテロの最大の原因は、いくらパレスチナのヨルダン川西岸が共存のために譲歩しても、我を押しと通すイスラエルのシオニズムにあるような気がする。(ムスリムとユダヤ教徒の)彼らの正義が「神」の定めた法にある故に、共存はかなり難しい、とも思う。

http://mtolive.blog.fc2.com/
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2666575.html

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