2015年12月21日月曜日

月刊アフリカニュースを読む。3

http://www.dailymail.co.uk
/news/article-1271848
/Woman-Italy-fined-43
0-wearing-burqa.html
15日付で、12月度の月刊アフリカニュースが配信されている。今回も、私が注目した内容についてエントリーしておきたいと思う。

■ブルンジでまた民族浄化の地獄絵図の再現か?
ブルンジの、フツ人エリートによる政府は、少数のツチ社会の根絶を示唆している。警察や武装集団が、反政府派、ジャーナリスト、人権擁護者等を逮捕していて、暗殺も毎夜のように起きていると国連人権機関が声明をだしている。「人々を動員し、命令を出す日が来るかもしれない。注意することだ」と、警告ともとれる発言をしている。ルワンダの悲劇から21年。国際社会は、何もできないのか。

■セネガルで、テロ対策のためブルカを禁止するらしい。
すでに、チャド、ガボン、コンゴ共和国、カメルーンでは婦人の目だけを出すグルカの着用を禁止している。セネガルは、比較的寛容なイスラム国であるセネガルでは、グルカ着用者は少数ながら、テロを取り締まるためにグルカを禁止。同時にシムカード(市民証?)やセルホン(携帯電話の番号?)などの登録を義務つけたという。

■ボコハラムは最悪のテロ組織
2014年ボコハラムは6665人を殺害、ISは6073人を殺害した。世界テロリズム指標によれば、2014年この両者による犠牲は世界中のテロの犠牲の51%を占めている。本年ボコハラムは既に5000人以上を殺害している。ナイジェリア北部、カメルーン、ニジェール、チャドなどの近隣の国々には避難民が大量に流れ込み、最貧国のこれらの国ではその負担が莫大であることが、完全に忘れ去られている。

…シリア難民がヨーロッパに向かって、大騒ぎになった今年。先進国の人々がISの犠牲になって大騒ぎになった今年。

ブルンジでは、また不穏な動きがあっても、全く報道されず、国際社会は、このまま悲劇を待つだけなのだろうか。ボコハラムの蛮行は、時々ニュースになるが、センセーショナルさが主で、現実の避難民と最貧国である隣国のことなどほとんど報道されない。

…報道においても大きな格差がある。報道こそ構造的暴力が顕になっている部分かもしれないと思うのだ。
http://www.africasociety.or.jp/africanews/africanews_no38.pdf

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