2015年5月8日金曜日

日経 JAXAの宇宙太陽光発電

私は完全文系なので科学技術の記事を読むことは珍しい。それくらいこの記事は魅力的だったわけだ。宇宙空間に太陽光パネルを浮かべ、作った電力を地球に無線で送るという壮大な計画があるそうだ。

そもそも電力を無線で送る=無線給電ということが可能だというのが凄い。JAXAが3月にこの無線給電の実験に成功したらしい。三菱電機の兵庫県内の施設で、電気エネルギーを電子レンジや携帯電話などにつかう「マイクロ波」に変換、55m先に正確に送れたという。300W=パソコン3台分の電力を取り出すことに成功したとのこと。すごい話だが、電力の5~10%ほどを送れたにすぎない。

この先にあるのが、宇宙空間に2km四方の太陽光パネルを浮かべる構想。これで100万kwの発電能力が生まれる。ただし、現在の日本のH2Aロケットで運ぶと1000回の打ち上げが必要だとか。1兆2436億円の費用がかかるらしい。凄い話だなあ。

最大の問題は「電離層」とのこと。よくわからないが、電波の方向を変えたり吸収する層があるとのことで、送電・受電の効率も50%を地表に送れなければ実用化は難しいらしい。安全性の問題もあるよな。

とはいえ、この壮大な計画、すばらしいと私は思う。このプロジェクトの進展の中で様々な新しい技術が生まれてくるだろうと思う。モーニングでじっくり読んでいて、いつもよりかなり登校時間が遅くなってしまった。(笑)

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO86490090X00C15A5TJN000/

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