2014年10月4日土曜日

「雨傘革命」と米中外交戦

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NCQEVZ6TTDSC01.html
香港の「雨傘革命」と呼ばれる民主化運動に私も注目している。香港には、中国に返還される前に行ったことがある。一国二制度という、社会主義と資本主義を両立する鄧小平の提案に、香港は安堵したはずだった。今回の選挙制度改革は明らかにその時の原則を踏みにじるもので、学生や一般市民が立ち上がった気持ちは大いに理解できる。

なぜ今、こういう選挙制度改革が必要だったのか、よくわからない。それだけ中国政府内部で危機感が強まっているのだろうかと危惧するところだ。あるいは、現中国の指導者は、鄧小平ほどの器がないのだろうか。しかし、鄧小平も事実上天安門事件を容認した。この辺の、民主化と中国共産党の独裁を守る決意のほどは、日本に住む第三者にはわかりにくい。

産経新聞のWEBニュースで、17歳の学生リーダーの話が出ていた。米CIAの関与など様々な憶測が流れている。ならば、デモ隊を排除しようとした商店主たちにも人民解放軍が混じっているとも限らない。

このタイミングで、11月に中国・北京でAPECが開催される。毎日新聞には、オバマが「ただ乗り中国論」を8月に冗談交じりにNYタイムズ紙のインタビューで述べたという記事が載っていた。米政府は、イスラム国の問題でイラクに石油開発で巨額の投資を行い、世界第5位の輸入量を誇っている中国はもっと積極的に関わるべきであると、国際貢献には受身だった中国に、もうフリーライダー(ただ乗り)が功を奏した時代は終わりだ、と言ったわけだ。

香港の「雨傘革命」は、「イスラム国」とともにそんな米中首脳会議の主要テーマになるのではないか、と毎日新聞・坂東賢治専門編集員は「外事大事」というコラムで語っている。外交というものの本質を見事に示唆する話だと思う。

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