2012年2月8日水曜日

マリのトゥアレグ人と「 MNLA」

ブルキナの北部・サヘルに近い村にて
痛ましいニュースである。マリのトゥアレグ人の武装集団『アザワド開放国民運動』(MNLA)が、北部で反政府活動を活発化させているらしい。MNLAは、アルジェリアのアルカイダ系組織『イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織』の支援を受けており、しかも、昨年のリビア内戦でカダフィ側についていた民兵が武器を持って帰還し、合流したという。すでに難民が生まれ、ニジェールに1万人、モーリタニアに4500人、ブルキナに1500人移動したと赤十字国際委員会が報告している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120207-00000070-mai-int

実に痛ましい。私は、ブルキナのサヘル(サハラ砂漠の南縁)地帯で、トゥアレグ人と出合ったことがある。彼らのターバンも所持している。ほんと素朴な人々である。難民の多くは、家畜とともに移動したのだろうか。牧畜民であるトゥアレグ人にとって最重要な家畜を連れての移動だと私は思うのだ。私の訪れたサヘルの村は、なんとか牧畜をやれている、という感じの村だった。ちょうど雨季だったので、そう感じたのかもしれない。人間が生きるうえでは、かなり厳しいところである。そんなところに難民が家畜を連れて入ってきたら、またそぞろ揉めるのではないだろうか。ゴロンゴロン(ブルキナの北部の町)に住むトゥアレグ人の長が、すでに調停に向かっているのかもしれない。

マリ、ニジェール、ブルキナの三国はHDI(人間開発指数)で世界の最底辺を争う国々である。様々な政治的思惑が、貧しくも普通に生きる人々の生活を壊す。これが私には痛ましいのだ。今日の画像は、サヘルに近い村で撮った女の子たち。彼女たちは今どうしているのだろうか。心配である。

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