2012年2月2日木曜日

最後の授業で聞きたかった事

文化祭の時 本校正門より
本校の先生方に聞くと、3年生の最後の授業というのは、どうやら特別なものではないらしい。荀子ばりの礼治主義の本校なら当然の事だと思うのだが、特にどうということなく普通に終わるらしい。私の感覚では、3年生最後の授業は、担任のクラスでなければ、「言葉」を最後に贈るべきだと思うのだ。ところで、今日の最後の授業は試験範囲の最後まで5分ほど授業してから、残りの時間を自習とした。私は、こういう時間も好きだ。生徒の机間を回り、雑談する。ちょっと聞いてみたいことがあったのだ。本校は中堅校で、ほんと入試時の学力は大阪平均ど真ん中。私の「アフリカ開発経済学」の話や「日本国憲法第一条はなぜ天皇なのか?」といった、一応政治経済だが、まあ特別な授業を彼らはどう感じたのか、難しかったのではないか?授業で使うコトバが難しくないか?わりと居眠りしていたけど、もっと書く時間が多い方がいいのか?といった疑問である。いくら自分では良いと思っていても、生徒に受け入れられなければ意味がない。

本校では、板書をたくさん書いて寝かせないというような授業が多いらしい。そこで、1学期の中間以後はプリントに書きこませる個所を増やしてみた。前任校では、プリント授業でも、バァーと書かせて後は講義ONLYだったのだが、本校ではできるだけ内容を分解して、書く。聞く。答える。笑う。そして書く。聞く。笑う。といった感じで行く方がいいらしい。できるだけクイズ形式で答えさせたりする。だんだん私も本校生に慣れてきたのだが、3年生は概ね、私の授業を好評価してくれていた。「一方的な授業ではない。」「発言するよう求められるのはいい。」「内容は難しいこともあったが、興味深いこともたくさんあった。」という感じだった。ちょっと嬉しい。

徳治主義の前任校でも、法治主義の前々任校でも、私は最後の授業では「言葉」を贈ってきた。私のOB・OGならみんな知っている。今回も最後の5分だけ使って、「理想に生きることをやめた時、青春は終わる。」と語りかけた。「私も教師でなくなる日まで、この思いを持ち続ける。すでに53歳。青春と言うには似つかわしくないが、青春のつもりで君たちの母校を守りたい。私はここで骨を埋めるつもりだ。」普段以上に、真剣に話を聞いてくれた。最後の挨拶は気持ちよかった。やはり、最後の授業はこうでなくてはいけない。

0 件のコメント:

コメントを投稿