2023年9月1日金曜日

「世界史をつくった海賊」

「世界史をつくった海賊」(竹田いさみ/ちくま新書)を読んでいる。ずいぶんと誇張されたタイトルのようだが、羊毛と毛織物くらいしか産業がなかったヨーロッパの田舎であったイギリス(より正確にはイングランド)が、世界史に登場してくる背景には、エリザベス1世時代の海賊政策があり、当時の覇者・スペイン、ポルトガルから略奪した富で、貧乏国から這い上がるといった歴史の研究書である。

この裏には、ヘンリー8世からの宗教改革があり、カトリックとの対立もあるし、フランスとの緊張関係もある。またスコットランドとの関係もある。エリザベス1世となれば、高校の世界史では、結局英国国教会を守った女王であり、スペインとの確執を無敵艦隊撃破というカタチで勝利した女王というイメージなのだが、したたかな女王である。まだ全部読んでいないが、興味深い内容をまた書き連ねていこうかと思う。…つづく

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