2022年5月13日金曜日

星新一の「明治の人物史」

学園の図書館で、星新一の「明治の人物史」(新潮文庫)を借りて、通勤時間に読んでいる。これがむちゃくちゃ面白い。星新一と言えば、ショートショートである。その星新一が、明治の人物を10人挙げてその人物像を書き記している。ショートショートとは全く違う作品である。なんか変だなと思いつつ先日借りたのだ。

中村正直、野口英世、岩下清周、伊藤博文、新渡戸稲造、エジソン、後藤猛太郎、花井卓蔵、後藤新平、杉山茂丸というラインナップである。野口英世、伊藤博文、新渡戸稲造、後藤新平、そしてエジソンはビッグネームだが、他の人々は聞いたことがない。この人選が不可解で、後の解説から読み出した。

この10人は、新一の父星一と関係が深い人物たちであったのだ。父・星一はアメリカに留学していて帰国、星製薬会社を起こした明治人である。アメリカに長年いた関係で、多くの著名人との関係が結ばれ、帰国後もそういった人脈でつながっていた。息子である新一が、父のためにそういう人物を掘り起こし、明治という時代の良さを書き連ねているのである。

それぞれ興味深いのだが、中でも、新渡戸稲造についての記述は実に面白い。他の人物も含めて、少しずつエントリーしていこうと思う。

さてさて、ちょっとだけ学園のことにも触れておきたい。この一週間は、中間考査直前で、しかも2・3年生の記入式の模試が行われた。何年ぶりだろうか、模試の監督をしたのは…。懐かしい思いにふけっていた。先日You Tubeを見ていたら、関関同立合格者総数で、我が学園はかなり頑張っていて、上位に位置していた。大したものである。久しぶりに見た他教科(特に英語/100分)の問題などかなり難しかった。生徒諸君は。果敢に挑戦していた。さすがである。

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