2020年8月27日木曜日

体育祭応援団の話

時任三郎今昔
三崎高校は、9月5日に予定されている体育祭の準備で盛り上がっている。小規模校なので、2団に分かれてダンスなどの練習をしている。高校の体育祭と言うとこういう団全員で行うパフォーマンスが主流である。H高校など凄い気合が入っていた。(笑)

ところが、三崎高校では団の応援団もあるらしい。太鼓の音が響いたので見に行ってみた。思わず、自分の高校時代を思い出した。私は、高校3年間、ひとつも運動種目に出なかった。ひたすら図案科の応援団をしていたのだった。1年生の時、3年生の出す図太い声にびびったものだ。大阪市立工芸高校では6つの科があるが、それぞれの科に伝わる団旗と応援団の演目があって、三三七拍子でも科によって違う。それを叩きこまれ、2年生・3年生になると1年生に大声を叩き込むことになる。基本となるのは、休め・気をつけを意味する「ダン、ゼーッイ ダンカッ」である。体育祭シーズンになると”出来る”大声である。
3年では、Nが団長をやりたいと言ったので、副団長になった。私が、I工業高校(後に教師として勤務することになる。笑)から長ラン(丈が足元まである学ラン)を借りてきた。二人とも長髪で、あまり似合っていなかったと思う。隣の木材工芸科には、後に俳優になった時任三郎がいて、木材科の「カッパ・カッパ・へのカッパ」を披露してくれた。これは後に「笑っていいとも」でタモリに披露したらしい。(彼は生徒会副会長、私は文化祭実行委員長で、生徒会室に籠っていたりして、仲が良かったのだった。)

こうして、太鼓の音を聞いていると、昨日のことのようによみがえるのは何だろうか。高校時代は人生の中でも最も輝く濃い3年間なのかもしれない。だから、その手助けをする高校教師は、かけがえのない仕事なのだと思うのだ。

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