2018年8月29日水曜日

中国の「空巣青年」問題

https://twitter.com/Latvija_the_
two/status/960726207955312640
中国のかかえる大問題についての記事が目に止まった。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56400

中国のGDPは2017年時点で、アメリカの63.2%にまで迫っている。2023年から27年の間に追い越し世界一の経済大国になるらしい。先端技術分野でも、世界知的所有機関によれば国際特許出願件数で、アメリカを猛追しており、中国のHUAWEI、ZTEが1位・2位、3位がインテルとのこと。「先端技術=アメリカ」ではすでにない。(以下、その後の記事要約である。)

1978年から2015年まで続いた「一人っ子政策」のため、農村などでは男子を産む方向に進み、男女比は120対100(国連は107までを正常国家だとしている。)で、2020年には結婚適齢期の3000万人の男性が余る計算になる。彼らは「剰男」と呼ばれ、結婚を諦めた「空巣青年」も急増中。親元を離れ都会で一人暮らし、スマホばかり見て引きこもっている若者を意味するらしい。大卒者も、日本の13倍。経済規模は日本の2.5倍故に、就職先が全く足りない。若年失業者が増すと、反政府運動などのリスクもマスので政府は起業を勧め、年間600万社が創業したと言うが、おそらく死屍累々。

2024年になると、年間600万組が離婚する時代になるだろうと言われている。東京都に近い人数。日本の27.6倍という数字になるのは、「一人っ子」政策の小皇帝と小公主のわがまま夫婦故らしい。2025年には中国は深刻な労働不足となるらしい。生産年齢人口はすでに減少しており、高齢化社会に突入していく。日本に遅れること30年で日本の10倍以上の規模で少子高齢化の波が押し寄せてくるわけだ。かなりヤバイ「老いていく中国」なのである。

…こういう統計資料による社会学的考察は、実に示唆に富んでいる。運命的に捉えるのではなく、これをどう克服していくかが重要であるが、全人類を巻き込むだけの未曾有の政治的・経済的実験になることは間違いないと思う。

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