2017年12月2日土曜日

日経 「時論」から学ぶ。

久々に日本経済新聞の記事についてエントリーしたい。このところ忙しくて目を通していなかったのだが、1週間分自宅に持ち帰ってきた。11月28日の「時論」は、地理学者・ジャレイド・ダイアモンド氏のインタビユーであった。氏の「銃・病原菌・鉄」という本には以前から興味をもっていた。(残念ながらまだ読んでいない。)この記事の中で、私が特に衝撃を受けたのは、中国とヨーロッパの地理的な対比である。(以下抜粋)

中国の沿岸部はなだらかな線になっているが、欧州の地形は半島が多い。だからイタリア、スペイン、ギリシャの各半島は異なる言語を持つ、異なる国家になった。異なる実験が進んだのだ。また欧州は大きな河が多い。それらはアルプス山脈から流れ、ライン川やローヌ川、ポー川、ドナウ川が異なる社会を持つ国家を生んだ。一方、中国には主要な河川が2つ(長江と黄河)しかなく、2000年以上前に運河でつながった。結果として、欧州は政治的に断片化していき、中国は紀元前221年に政治的に統合された。

…この後、中国の統一は強みでもあり、弱みでもあることが語られていくのだが、上記の抜粋部分は、目から鱗の大局的視点であると私は思う。これまで、地理でヨーロッパや中国を語ってきたが、こういう視点はなかった。なるほどと思う。この3月で本来なら定年なのだが、まだまだこういう面白い視点を学生に語ることができるわけで、改めて自分の身の幸せを感じる次第。

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