2017年6月4日日曜日

武士は食わねど…の真実

https://www.youtube.com/watch?v=oLpg4jqCGVM
経済学という学問は、常に利潤を求めて損得で動く人間(=経済人)が市場を形成していると規定している。そのことを、総合科目で経済分野を開始するときに、学生に何度も確認している。いわば、需要曲線や供給曲線のグラフなどは、そのモデルであって、原則である。実際全ての経済活動がそのように動くわけではないが、一応そうなる可能性が高い、というわけだ。社会科学は自然科学のように答えが1つではない。

そんなことを常々話しているわけだが、私などは、「経済人」というカテゴリーから、はみ出しているところがある。損得で動くのは私の美学に反するのである。お金などは、まあたくさんあった方がいいが、金銭面でとやかく言うことは美しくないと思っている。損得だけで考えるなら、マレーシアに来ていないわけで、なんか「武士は食わねど…」の精神世界に生きているのである。(笑)

とはいえ、あまりに金銭的に損をしていて、笑っているわけにもいかないこともある。先日、住処にシロアリが大量に出た事件があった。妻は「蟻戦争」では「アリメツ」という新兵器で一応勝利を収めていた(5月28日付ブログ参照)が、この新しい蟻戦争にはかなり閉口したようで、「引っ越しする!」と言い出した。

この1年、他の先生方から、KL・タマンデサの様々なコンドの調度や家賃などの情報を得た。どうも私は価値の割に高額な家賃を払っているということがわかってきた。そもそも、来馬2日目、4月2日だったか、ホテルからエージェントに連れてこられ、何部屋か見たけれども、明日から入室できる、ということが今の住処の最大の価値だった。(笑)だから、あまり他の部屋と比べていないし、家具も電化製品もそんなになかったけれど、そういうものなのだろうと思っていたのだった。今思えば、それは間違っていたのだった。引っ越しを現実的に考えて、先日同じコンド内の部屋を回ったが、今空室になっている部屋の調度は、今の部屋と比較にならないほど良い。しかも家賃は同じか安価なのである。うーん。武士はかなり損をしていたわけだ。(笑)

もう少し、違うコンドの部屋も見てから、決定することになった。今のコンドは、なによりスタッフがいいので大好きだし、通勤にも食事にも買い物にも便利なので気に入っている。さてさて、それを超える物件があるかどうか、ちょっと楽しみである。

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