2016年7月13日水曜日

天皇陛下の御意向について

陛下の御意向を伝えるBBCNews
日本を離れて、少し違ったスタンスで日本を見ている自分がいる。活字を追う新聞がない。WEBのニュースは見ることが可能だが、電子版の有料サイトには入れない。NHKも国際放送で英語のみ。なんとなく、抑制された情報源。

これが反対に重要な記事を見つける下地を作っているような気がする。参議院選も、結局のトコロ争点がぼやけたまま。このブログであえて取り上げる必要も認めなかったし、都知事選も話題豊富に見えて、それがどうした?と思ってしまう。

だが、今日の陛下の「生前退位」「数年以内に譲位」という報道は、これらとは重みが違う。

憲法第1条の最後に「天皇の地位は国民の総意に基く。」とある。憲法を遵守される陛下は、あくまで、そういう希望をお持ちだという意向を伝えられた上で、後は国民の総意に託された、と見るべきだろうと思う。

82歳というのはかなりのご高齢である。日本国の(事実上の)元首としての公務は、すでに肉体的にも精神的にも限界に近づいておられるのではないか。実直に公務に専念されてきたがゆえの責任感から譲位という意向が出ざるを得なかったのだ、と私は推察する。たしかに「摂政」という装置も皇室典範にはある。だが、陛下は、天皇としての地位、完全なる公人というお立場におられること自体にお疲れなのではないか。我々はただただ推察するしかないが、あの実直な陛下が、様々な問題の提起が起こりうることをご承知の上で、なおかつ御意向をしめされたのだと拝するしかないと私は思っている。

この上は、皇室典範の専門家や憲法の専門家の意見を集約して、国民に総意を問うべきである。この陛下の御意向を検討することは、司馬遼的に言えば、日本という国のカタチに関わる「大事」であると私は思う。私としては、陛下のご希望にそえるようなカタチの決着を望みたいところだが…。

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