2016年1月21日木曜日

F22が横田基地に来た意味。

NHKのニュースで、東京の横田基地にF22が派遣されてきたことを知った。横田基地には、朝鮮戦争の国連軍後方司令部が置かれている。意外なハナシだが、朝鮮戦争はまだ終わっていない。停戦中で、たった4人の司令部が今なお置かれているのである。こんなことを先日世界史の授業で話したばかりだ。その横田基地に、米軍の虎の子のステルス戦闘機(もちろん空爆も可能な攻撃機でもある。)F22がやってきたわけだ。

これは、北朝鮮への明確な米軍のメッセージである。沖縄ではなく、横田に来たことが大きい。一応沖縄方面で訓練するとか広報は言っているらしいが、それだけが目的なら直接沖縄に行っていたはずだ。

オバマ大統領が「世界の警察」をやめたと発言し、バクス・アメリカーナの時代は終わったと言われる。それがまた世界を大いに不安定にしている。これも世界史の授業で話したばかり。
しかし、こういうわかりやすい抑止的行動は、どうしても必要な気がする。F22の編隊が北朝鮮の核関連施設を爆撃したとしても、北朝鮮軍はおそらく何もできないまま、何もわからないまま終わってしまうだろう。北朝鮮が冷静に考えれば、それはわかるはずだ。F22の性能は、それくらいすごいのだが、同時に莫大な維持費がかかるのである。(出撃ごとにステルス用の塗装を塗り替えねばならない。)現在のところ、究極の抑止力だと私は思う。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160121/k10010380431000.html

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